2022 Fiscal Year Research-status Report
感化院・少年教護院における障害児教育の意義と学校教育への影響に関する歴史的研究
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22K02787
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Research Institution | Niimi College |
Principal Investigator |
立浪 朋子 新見公立大学, 健康科学部, 講師 (30845392)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 感化院 / 少年教護院 / 石川県 / 障害児教育史 / 感化教育史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦前の感化院・少年教護院における処遇実践が戦前から戦後の学校教育にいかなる影響があったかを明らかにするものである。2022年度は、感化院・少年教護院での教育・保護について、学校教育にはない専門性として職員に意識されていたことが先行研究でも指摘されているが、その一つと言える家族制度の実践、および当時におけるその評価について検討した。また、戦後間もない時期の石川県の特殊教育について資料収集および分析を行った。家族制度について学会発表を行ったほか、論文を投稿することができた。学会発表をした内容で論文化していない箇所について加筆修正した論文をさらに執筆し、詳細を示す予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
戦前から戦後の特殊教育および感化院・少年教護院との関係を考察するなかで、感化院・少年教護院が子どもの処遇について学校教育と差別化する上で重視していたと言える家族制度の検討が必要となり、石川県の施設に着目しつつ分析を進めた。分析した内容について学会発表と論文投稿に至ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目となる2023年度は、石川県の感化院・少年教護院と学校教育との関係について資料収集と分析をさらに進めていく。初年度に行った学会発表で論文化できなかった部分については2023年度に論文として発表したい。
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