2022 Fiscal Year Research-status Report
Brain localized and functional activity by rhythmic stimulation specific to Japanese language via vibratory sensation
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22K02788
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
才川 悦子 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (60404688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 竜作 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (00411372)
辻村 礼央奈 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 助教 (30913347)
葛西 聡子 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (60731693)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 先天性難聴 / 振動覚 / リズム / NIRS |
Outline of Annual Research Achievements |
先天性聴覚障害児は音韻情報の著しい制限があるため、前言語期の指導は視覚など認知しやすい感覚の活用が基本となる。一方、重度の難聴者でも振動覚は知覚しやすいことから、言語リズムを利用した振動パターンに置き換えて伝達することは可能である。我々は、日本語特有のリズムの獲得は、音声言語の時間的構造の予測を可能にするという仮説を持ち、先天性聴覚障害児にそのリズムを伝達し習得させることで、人工内耳などで聴覚情報が受信可能になった際に、聴取した音声言語処理を容易にすると考えた。さらに、前言語期の乳児に言語発達を促す指導プログラムの作成を目指している。 以上より本研究の目的は、1)日本語特有のリズムを反映する最適な振動刺激を多角的に検討し作成すること、2)その振動刺激が左言語優位半球の活動を誘導するのか、を確認することにある。振動パターンは「話し言葉の切れ目」を反映する「童歌」のひとフレーズから作成し、その影響は近赤外光トポグラフィーを使用して脳機能局在を可視化する。これらの目的を達成することで、乳児期の聴覚障害児に対する振動覚を介した言語指導の可能性に対する基礎的な資料を提供する。 現在、振動刺激条件・手段の確立と設計を施行中である。作成した複数のリズム振動パターンを対象者に入力する振動媒体を複数選定し、刺激条件、振動媒体それぞれが聴覚経路・心理的効果などへ与える影響の予備研究を、健聴成人を対象にすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の再流行により対面の測定を必要とするデータ収集を十分に行うことができなかった。また、測定に有意な振動体の選定を既存品も含め多種検討しているため、予備実験が継続している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
適切な振動入力手段・条件を十分に検討の上、研究をすすめる必要があるため、中期的な研究計画を再考しながら進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
予備実験の遅れにより、予定していたNIRSによる脳機能局在の研究の実行に至らなかった。基礎研究の見通しが立った時点でNIRS機器の備品購入を予定している。
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