2022 Fiscal Year Research-status Report
薬剤師に求められるコンピテンシーへの到達を大学横断的に測定する
Project/Area Number |
22K02876
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
木下 淳 兵庫医科大学, 薬学部, 准教授 (60454766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安原 智久 和歌山県立医科大学, 薬学部, 教授 (20351570)
清水 忠 兵庫医科大学, 薬学部, 教授 (40509022)
金山 実沙 和歌山県立医科大学, 薬学部, 助教 (70910553)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | コンピテンシー / コミュニケーション能力 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
学習成果基盤型教育に移行した6年制薬学教育に関する教育系研究が進められているが、これらの研究成果は、大学単位で実施された研究成果に基づくものであり、学習成果の測定方法や評価基準が異なるため、複数の研究成果を比較検討することが困難であるという問題点が提示されている。 本研究では、薬剤師に求められるコンピテンシーへの到達に関して全国の大学横断的に統一した評価基準を基に測定し、それらの結果を用いたメタアナリシス・システマティックレビューの作成を目指すことで、6年制薬学教育の成果を検証するとともに、質の高い薬学教育研究の成果を社会に発信することを目的としている。 2022年度は、全国の6年制薬学部に勤務する大学教員を主な対象として、本研究の対象となるコンピテンシーの評価に関して参加者が共有する概念の抽出を目的とて、メタバースアプリを用いたワークショップを開催した。ワークショップにおける議論の内容は録音し、この録音データを基に逐語録を作成した。この逐語録をもとに、対象となるコンピテンシーの評価に関して参加者が共有する概念の抽出を試みた。質的研究手法の一つである内容分析の結果、30程度の概念が抽出できた。今後、抽出された概念を精査し、アウトカム、コンピテンシーの定義づけ、学習成果の測定方法および評価基準の統一化を議論し、パフォーマンス評価の基準を含む標準評価系を確立することを目的として研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、本研究課題に関して参加者が有する概念の抽出を目的としたワークショップを予定通り開催した。また、共通の評価基準や測定方法を策定するうえでの予備的な議論を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の成果として、質的研究手法を用いて本研究課題に関して参加者が有する概念を抽出することができた。2023年度は具体的な共通の評価基準や測定方法に関する議論を通じて、これらの評価系を策定していく予定である。具体的には、アウトカム、コンピテンシーの定義づけ、学習成果の測定方法および評価基準の統一化を中心に議論を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度に開催したワークショップは、新型コロナウイルス感染症の感染状況を考慮して対面ではなくオンラインで実施したため、当初計上していた会場使用費よりも安価で開催することができた。また、研究組織の一部に変更が生じたため、当初見積もった使用予定額よりも実支出額が少なくなった。2023年度は、新型コロナウイルス感染症に対する各種規制が緩和されていくことが見込まれるほか、新たな研究分担者も加わったため、より効果的に研究を進めていく予定である。
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