2022 Fiscal Year Research-status Report
3Dホログラム提示による先天性臓器形態異常疾患に対する学習・治療包括支援システム
Project/Area Number |
22K02918
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
池江 隆正 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90363613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
大西 峻 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10614638)
村上 雅一 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (40825361)
加治 建 久留米大学, 医学部, 教授 (50315420)
植村 宗則 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50636157)
杉本 真樹 帝京大学, 付置研究所, 教授 (70398733)
武藤 充 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70404522)
春松 敏夫 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (70614642)
山田 耕嗣 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80528042)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 3Dホログラム / 医用画像 / 小児外科 / MR(Mixed Reality) / 先天性形態異常疾患 / 治療支援システム / 医学教育 / シミュレータ |
Outline of Annual Research Achievements |
医療における外科系の臨床現場では、人体における局所解剖の知識と理解が重要だが、個体差つまり破格が存在し、必ずしも教科書通りの理解では手術を含めた診療が奏功しない場合も多い。特に先天形態異常が疾患の中心となる小児外科領域においては直腸肛門奇形(鎖肛)のように疾患によっては患者数だけ破格が存在し、病態の理解把握に難渋するだけでなく、術式決定とアウトカム、つまり生命・機能予後に影響を与えかねない。 本研究では患者のCTやMRIなどの術前あるいは術中の医用画像から得られたDICOMデータを3Dポリゴンデータに変換、臓器をボリュームとして立体映像に再構成し, MR(Mixed Reality)ゴーグルを用いて現実空間に3Dホログラムとして投影提示するMR技術を応用し、小児外科領域における先天性形態異常疾患に対する学習支援システムとして医学生や研修医の疾患理解の教育に使用するだけでなく、臨床現場における外科医の手術方針を含む包括的治療支援システムを構築する。 術前および術中の患者CT/MRI画像から得られたDICOMデータから対象臓器のセグメンテ―ションを行い3Dポリゴンデータに変換、臓器をボリュームとして立体映像を作成している。臨床例でのHolo Eyes使用の経験を重ねている。まずは小児外科手術の実臨床におけるMR技術の有用性を評価することで、術中に3Dホログラムを用いた手術ナビゲーションを行っている。中間位鎖肛、胆道拡張症、肝芽腫などで使用し、臨床現場での有用性を感じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
術前および術中の患者CT/MRI画像から得られたDICOMデータから対象臓器のセグメンテ―ションを行い3Dポリゴンデータに変換、臓器をボリュームとして立体映像を作成している。臨床例でのHolo Eyes使用の経験を重ねている。まずは小児外科手術の実臨床におけるMR技術の有用性を評価することで、術中に3Dホログラムを用いた手術ナビゲーションを行っている。中間位鎖肛、胆道拡張症、肝芽腫などで使用し、臨床現場での有用性を感じている。学生、研修医にも使用してもらうことで、臨床に対する理解度が深まっている。後方視的に3Dホログラムを使用していない症例と比較検証し、術中のDecision Makingに与えた影響および術中の鉗子操作に及ぼした影響を解析する予定である。また録画記録された内視鏡外科手術の映像をもとに、手術操作が停止あるいは停滞した時間を抽出して検証する。
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Strategy for Future Research Activity |
実臨床での経験を重ねているため、3Dで作成した患者ボリュームデータを疾患型シミュレータを用いてホログラム表示してシミュレーション手術を行う実験を計画している。この際主に運針・縫合結紮をタスクとして実施する。3Dホログラムと普及型の2Dモニター表示の双方において内視鏡外科手術中の鉗子操作に与える影響を解析し、利点及び欠点を明らかにする。並行して実臨床での使用経験も重ねていくことで、実際の小児外科手術においてMR技術が有用な場面を想定し、実験計画を改良してく。
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Causes of Carryover |
COVID19の蔓延により、手術件数が減少したため、臨床での使用が計画よりも少なかった。また学会などでの情報収集も計画通りに進まなかったため、次年度使用額が生じた。感染も落ち着いてきたため、今後は更に研究を進められると考えている。
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Research Products
(1 results)