2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of common clinical skill examination before clinical training in physiotherapist education
Project/Area Number |
22K02928
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
鈴木 由佳理 藤田医科大学, 保健学研究科, 講師 (80440684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 将太 金城大学, 医療健康学部, 教授 (30387675)
松田 文浩 藤田医科大学, 保健学研究科, 講師 (30646998)
金田 嘉清 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (50387669)
大塚 圭 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (60460573)
櫻井 宏明 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (90387704)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 客観的臨床能力試験 / 臨床実習前 / 共通臨床技能試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年に公布された「理学療法士作業療法士養成施設指定規則」において、実習生の質担保のため臨床実習前後の評価の実施が新しく設けられ、各養成校においてその対応が求められている。しかしながら、理学療法士教育において統一された評価方法が存在していないため、本研究では2大学(4年制課程)1専門学校(3年制課程)の養成校間で連携を図り、臨床実習前の共通臨床技能試験を開発し、その妥当性を検討することを目的に研究を進めている。 開発前調査として現状のカリキュラムを照合し、各校における臨床実習前評価導入時期は最終学年とした。各校における既存OSCEの運用状況を確認する中で、養成校間での学生の即時対応能力が異なることが推測され、問題案を作成する上で難易度の整合を取ることが最重要要素になることが分かった。OSCE運営における時間的・人的コストについては、これまでも各校で実技試験を行なっていた経緯から支障ないことを確認した。本学のOSCE実績から、学生の事前練習が必須と考え事前練習時間を設けることを決定したが、専門学校では教育課程の問題から練習時間の確保に難航する傾向にあることが分かった。 開発のプロセスとして、共通臨床技能試験の構成について検討した。試験時間8分、試験問題10題、内訳は疾患別に、脳血管5題、運動器3題、心大血管1題、呼吸器1題とした。患者設定、技能ポイントを設計し、ルーブリック評価による採点基準(接遇5項目、技能15項目程度)を作成、実演したデモンストレーション動画を制作することとした。2022年度はそのうち、脳血管3題、運動器3題の問題案が完成し、残る脳血管2題、心大血管1題、呼吸器1題は現在作成中である。問題案が完成した脳血管3題、運動器3題のうち、脳血管1題、運動器2題について3校で、問題案ごとにオンラインによる検討会にて意見交換を重ね完成し、一部養成校で試験試行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
開発前調査の実施は計画通りに遂行したが、共通臨床技能試験案の設計にやや遅れが出ている。問題案が完成した時点で、3校での意見交換を重ねているが、各校における意見相違を示すことから検討が難航した。 3校において 2022 年に臨床実習前の学生 100 名を対象として、共通臨床技能試験の試行し、試験構成(試験時間、試験課題設定、 患者設定、技能ポイント)、ルーブリック採点基準の適性を確認する予定であったが、COVID-19の感染拡大状況より実施が困難を来し、一部養成校での実施のみとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点出来上がっている問題数で、3 校の実習施設の臨床実習指導者20施設を対象として、アンケート調査にて臨床実習前評価と しての妥当性(内容妥当性)について検討を行う。また、3 校において 2023 年に臨床実習前の学生 100 名を対象として、共通臨床技能試験の試行し、試験構成(試験時間、試験課題設定、 患者設定、技能ポイント)、ルーブリック採点基準の適性を確認する。また、2024年度に各試験の学生の合格率を分析し、難易度の検証を行うこととする。
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Causes of Carryover |
研究計画に遅れを来たし今後本格的に試験を試行するため、試験に必要なiPad購入を遅らせたため
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