2023 Fiscal Year Research-status Report
テキストをベースとした数式や図の送受に基づくオンライン学習支援システムの構築
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22K02972
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Research Institution | Nagano National College of Technology |
Principal Investigator |
濱口 直樹 長野工業高等専門学校, リベラルアーツ教育院, 教授 (00369977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北本 卓也 山口大学, 教育学部, 教授 (30241780)
大島 利雄 城西大学, 数理・データサイエンスセンター, 所長 (50011721)
碓氷 久 群馬工業高等専門学校, 一般教科(自然), 教授 (00280355)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Web利用の授業 / テキストベースでの送受 / KeTCindy / 授業設計 |
Outline of Annual Research Achievements |
オンラインによる授業やWeb利用の教育の普及により、現在では様々な形式の教材が開発されてきている。大学や高等専門学校での数学教育においても、授業における課題の配付、答案の提出およびフィードバックというやりとりが、オンライン上で行われることも多くなってきている。このような中、本研究では「数式の送受」に着目し、これらのやりとりをテキストベースの少ないデータ量で簡単にかつ迅速に行うことのできるシステムの構築と、これらの改良を重ねてきた。 このシステムにおいて、数式のTeXによる出力や数学ソフトウエアであるMaximaを利用した自動採点等を機能させるためには、学生による正確な数式の入力が必要とされる。このため、独自のキー入力方法を設定しているが、スマートフォンでも手軽に利用できるようフリック入力の採用など、入力方式の検討、開発を進めている。 また、これまで我々は図形教材の効果的利用について研究を進めてきているが、このシステムにおける活用もテーマとしている。実際に教員がこのシステムを利用するにあたって、教材作成の総合支援ツールであるKeTCindy等を用いて準備されたインタラクティブな図形教材が配置できるよう、効果的な教材を作成するという目的に向けても改良を重ねている。 さらには、テキストをベースとする少ないデータでの情報のやりとりは、その学習活動に関するデータの収集による分析にも役立つ可能性を含んでおり、上記のシステムの整備と併せて進めることとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
テキストをベースとした数式の送受については、キー入力のしやすさについて改良を重ねてきている。実際の授業でも利用できる形に整備されており、リアルタイムで理解度の確認が可能となっている。 今後は、インタラクティブな図形教材としての機能を追加することにより、教育効果をさらに高める教材となるよう引き続き整備を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
インタラクティブな図形教材を本研究のオンラインシステム上で効果的に利用できるよう、テキストをベースとする数式の送受とあわせて整備を進める。 また、様々な図形教材、オンライン教材を作成し、それらの教育効果に関する検証と改良による教員の教材作成環境の整備を進める。
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Causes of Carryover |
対面での研究集会参加や研究打ち合わせ等の出張回数が予定より少なかったことにより旅費の使用額が少なくおされられている。 対面での研究集会参加および研究打ち合わせ、システムの整備に関わる消耗品の購入、セミナー開催における講師謝金等の使用を計画している。
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Research Products
(4 results)