2022 Fiscal Year Research-status Report
Validation of multimodal thinking support using art in STEAM education
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22K02977
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
奥本 素子 北海道大学, 大学院教育推進機構, 准教授 (10571838)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 科学技術コミュニケーション / STEAM / アート / マルチモーダル思考 / 問い |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度実施したSETAM教育プログラムについての分析を行った。本プログラムでは、アーティストが研究者の研究を話を聞き、そこから問いを深めていった。その過程で、「地球を片付ける」というテーマに至った。 本研究では、その過程をインタビューし、複線径路・等至性モデルで図式化した。その結果、アーティストは、研究者の問いを、作品制作の過程のような形で深めていることが分かった。また、その問いを通して、高校生がさらに問いを深めるワークショップを行った。その際、360度カメラを用いて高校生たちが問いを深める様子を分析していった。その結果、問いを深める過程で、高校生たちは答えのない問いを検討する際に、自己の経験や、身近なものを用いた思索を行っていることが分かった。答えなく、複数の選択肢が考えうる問いは、複数の可能性を検討しなければならないため、マルチモーダル思考が必要になる可能性が見えてきた。本研究では、科学的事実と主観的意見や経験を往復して思索するマルチモーダル思考について検討しているが、抽象的な問いによってマルチモーダル思考が促進されることが示唆された。 そこで、マルチモーダル思考を促す支援としての問いの設定の仕方を検討する必要があることが分かった。その際、アーティストなどの創造的な問いを生み出すステークホルダーとの連携の有効性についても検証することが必要である。来年度以降、問いとマルチモーダル思考の関係性について、研究を進めていくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の成果公開の活動に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
成果公開の活動を重視し、本研究の論文化作業を加速させる。
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Causes of Carryover |
本研究の研究公開作業の遅れのため。
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Research Products
(1 results)