2023 Fiscal Year Research-status Report
Brain Responses during Facial Expression Recognition and Individual Differences
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22K03057
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
庭野 賀津子 東北福祉大学, 教育学部, 教授 (30458202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田邊 素子 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (30513618)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | fNIRS / 顔表情認知 / 脳機能計測 / マスク着用顔 / パーソナリティ特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
人の顔表情は感情や体調などの内的情報を表すため、相手の顔表情を認知することは相手を理解し円滑な社会的コミュニケーションを築く上で重要である。本研究の代表者はこれまで、人の顔表情を認知する際の脳反応と性格特性との相関や、若年成人の乳児顔表情に対する脳反応の保育体験前後の変化を明らかにしてきた。本研究では、脳機能計測により顔上部または下部の表情認知の脳反応を計測して心理特性や性別との相関を調べ、表情認知における顔の部位の影響と、表情認知の個人差に関連する要因を解明することを目的としている。 令和5年度は、被験者を50名程度リクルートし、NIRSを用いた脳機能計測の実験と、心理測定を実施し、予定どおりデータを取得することができた。現在、それらのデータを解析し、研究成果を公表するため、論文発表および学会発表の準備を進めているところである。また、研究成果の一部は既に論文としてまとめ、査読付きの学術誌への掲載が決まっており、また、令和6年度の学会発表も採択されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、50名程度の研究参加者をリクルートして集めるとともに、NIRSを用いた脳機能計測や心理測定を含む実験を実施することができた。研究成果を公表するための論文作成及び学会発表をするに十分なデータを得ることができた。次年度はそれらのデータを解析し、論文の執筆と学会発表の準備に取り組むため、データの解析を進める。研究成果の一部は既に論文としてまとめ、査読付きの学術誌への掲載が決まっており、また、令和6年度の学会発表も採択されている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度に得られた実験データおよび心理測定のデータを解析してまとめ、研究成果公表のため論文発表および学会発表を予定している。データの一部は既に令和5年度に論文発表をしており、さらに令和6年度の学会発表に採択されている。
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Causes of Carryover |
令和6年度当初は新型コロナの流行により、実験に着手できず、また、新型5類に移行後も、研究参加者及び研究補助のアルバイトが新型コロナに感染したため、何度か実験を中断せざるを得ない事態となり、実験をたびたび延期せざるを得なかった。そのため、令和5年度に計画していたデータ解析や、英語論文校正、海外学術雑誌投稿料などの必要経費の予算執行を行うことができず、その分の予算を令和6年度に使用することとなった。
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Research Products
(1 results)