2022 Fiscal Year Research-status Report
Learning improvement program including rest time: for two maladaptive patterns of learning
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22K03081
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Research Institution | Utsunomiya Kyowa University |
Principal Investigator |
小浜 駿 宇都宮共和大学, シティライフ学部, 専任講師 (60716067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 恵理 神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (30868956)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 先延ばし / 学習行動 / 大学受験 / 高校生 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度である本年度は,当初の研究計画に即して予備調査を実施した。予備調査の関心は,主に3点である,第一に,これまで大学生が主な対象とされてきた先延ばし研究の知見を高校生にも適用できるのか,第二に,高校生は受験に関する悩みを抱えているのか,第三に,2種類の先延ばしタイプによって悩みや問題行動の生起に差がみられるのか,検討を行った。 高校2年生と3年生それぞれ300名を対象とした調査によって,受験を控えている高校2年生の予期的な悩みと,受験を振り返った高校3年生の実際の悩みについてデータが得られた。分析の結果,先延ばしを行わない者に比べて,先延ばしを行う2パターンの不適応的学習者は,受験に関する悩みを多く抱えていることが示された。また,2パターンの不適応的学習者は,それぞれ異なる悩みや問題を有していることが示唆された。すなわち,休憩不足の学習者は焦りや勉強への集中阻害がより顕著であった。一方で,休憩過多の学習者は,受験前に仮想的な自己効力感を有し,受験に失敗する帰結となりやすいことが示唆された。 したがって,大学生対象で実施されてきた先延ばしタイプ研究を高校生に適用可能であることや,高校生の受験の悩みには介入の必要があることが予備調査によって示された。また,パターンごとに異なる介入方策を検討する意義が示された。 研究分担者とは,主にzoomミーティングによって議論が行われ,意思統一が図られている。特に,予備調査実施前後には緊密に研究打ち合わせが行われ,測定内容や2023年度以降の研究計画について意見が交わされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた予備調査の実施と分析が無事実施され,結果から得られた含意についても十分に議論された。また,2023年度に予定しているwebカウンセリングについて,協力者募集の方法や具体的なスケジュールについても,調査会社との打ち合わせが順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
まず,2022年度実績の成果公表を行う。日本心理学会および日本教育心理学会で学会発表を行う予定である。また,論文の投稿の準備を進め,まずは査読つき学会誌の公刊を目指す。査読の結果次第では,年度末締め切りの学内紀要への投稿も検討する。 実証的検討では,zoomを用いたwebカウンセリング実施に向けて議論を重ねている。効果指標やプログラムの詳細について確定させ,当初予定通りの実施を目指す。なお,当初計画では受験年度である高校3年生を対象とする予定であったが,より長期的な学習習慣の形成の必要性が議論され,高校2年生を対象とする可能性もある。
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Causes of Carryover |
2023年度にはwebカウンセリングがあるため,通信デバイスが必要となる。 研究分担者の出産,子育てにともない,分担者が元々保有していたPCではなく,タブレットによるwebカウンセリングがより望ましいと判断された。そこで,研究分担者2022年度使用予定であった20,000円を次年度へと繰り越す判断を行った。残り7,926円は端数である。
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