2023 Fiscal Year Research-status Report
多様なダブルケアラーの実態把握とケア経験が人生に及ぼす影響に関する実証的研究
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22K03091
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
渡邉 照美 佛教大学, 教育学部, 准教授 (60441466)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ダブルケア / 生涯発達 / 介護 / ヤングケアラー / ダブルケアラー |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化率が世界トップの日本では、少子化、晩婚・晩産化が同時に進行している。ライフサイクルの変化がもたらした結果として、ケアすることに注目すると、子や孫の育児と祖父母や親、きょうだい等の介護が同時に起こる「ダブルケア」が生じている。この「ダブルケア」は、今後ますます多くの人の人生に長期にわたって関係する重要なテーマとなることが予想される。そこで本研究では、「ダブルケア」を「誰かのケアをしながら、別の誰か(自分自身も含む)をケアすること」と広義にとらえ、ダブルケアラーを対象とした実態調査から、ダブルケアラーの実態を明らかにすることを目的としている。 2023年度はダブルケアラーの研究動向について整理した。その結果については、2024年度に論文化し報告予定であるが、障害のない子どもの育児と老齢の親の介護のダブルケアラーについての実態調査が多く、個別性がより高いと考えられる障害のある子どもの育児と親の介護や、障害や病気のあるきょうだいのケアと親の介護や自分自身の子どもの育児、障害のある親の介護と自分自身の子どもの育児といったダブルケアラーについての研究はほとんどなされていないことが明らかになった。2024年度はこの結果を基に、個別性の高いダブルケアラーにも調査協力を依頼し、多様なダブルケアラーの実態調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
他のケアラーの研究プロジェクトに関わっている関係から、本研究の遂行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
早急に多様なダブルケアラーに関する調査を実施し分析する。
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Causes of Carryover |
2023年度に面接調査を実施予定であったが、他のケアラーに関するプロジェクトの分担が大きかったため実施ができず、次年度使用額が生じた。2024年度に面接調査を実施予定であるので、その際に2023年度に使用予定であった額を使用する計画を立てている。
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