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2022 Fiscal Year Research-status Report

a constructing of preventive support system for non-help-seeking students

Research Project

Project/Area Number 22K03122
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

杉岡 正典  名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 准教授 (70523314)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 健一  名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (10284142)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywords学生相談 / 予防的支援 / 援助要請
Outline of Annual Research Achievements

今年度は,5年間の研究計画の初年度にあたる。本研究は希死念慮があるなど,何らかの生きにくさを抱える学生に対する自殺予防や心理支援のあり方を検証することが目的である。具体的には,生きにくさを抱える学生への追跡調査を行いつつ,学生相談における予防的支援の活動分析を行い,対象学生の援助希求・ニードと支援提供の時期や方法の適合性の検討を検証する。さらには,学生相談カウンセラーと学内支援者(ピアサポーター,大学教職員)とが協働して予防的介入を行い,その有効性,および,各支援者の役割と支援のあり方を検証することが目的である。
今年度は,これまでの先行研究を収集・まとめを行った。また,学生相談に力を入れている主要大学の担当者からの情報収集・意見交換を通して,問題の整理と研究の展望を行った。
また,研究実施校の新入生1839名に対し,心理的適応尺度(自尊感情,抑うつ,不安など)を用いたこころの健康調査を実施した。その後,心理的不適応群83名に支援者から呼びかけを行ったところ,11名から返信があった。
これらの結果を踏まえて,調査項目の修正,呼びかけのタイミングや方法についての問題点や改善点などを検討した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

先行研究の整理とともに,予備的な調査・実践を行い,問題点や改善点などが検討できた。学生相談に力を入れている主要大学の担当者からの情報収集・意見交換を通して,問題の整理と研究の展望を行った。多くの大学では、スクリーニング目的で新入生に調査を行い、ハイリスク学生の呼び出しや声かけが実施されていたが、援助希求の乏しい学生に はサポートが届きにくく、方法論的に工夫していく必要性があることが窺えた。
また,研究実施校の新入生1839名に対し,心理的適応尺度(自尊感情,抑うつ,不安など)を用いたこころの健康調査を実施した。その後,心理的不適応群83名に支援者から呼びかけを行ったところ,返信があったのは11名であった。彼らへの個別相談やフォローアップを継続し、援助希求の変化や支援者の役割などについて検討していくと同時に、これらの結果を踏まえて,調査項目の修正,呼びかけのタイミングや方法についての問題点や改善点などを検討した。
以上をもとに、次年度は、調査と呼びかけ実践を精緻化し,支援提供者の役割と関わり方について,さらに検討していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

次年度の新入学生に対するスクリーニング調査に加えて、今年度の不適応群であった学生へのフォローアップ(追跡)調査を実施する予定である。具体的には、今年度と同じ心理的適応尺度(自尊感情,抑うつ,不安)に加えて、希死念慮の程度,援助希求とニード,変化への動機づけ,現在の困り感や大学生活状況等を尋ねる項目を春学期と秋学期に試行し、尺度得点の変化を検討する。また、個別面接でのフォローアップも継続し、尺度得点と面接データの両面から不適応感の変遷と援助希求性の変化について検討する。
さらに、個別面接の中断例については,その要因を分析し,呼びかけ時期や方法を洗練させる。個別事例対象学生を「適応群」「リスク顕在群」「回復群」に分類し,「リスク顕在群」には支援提供を行い,援助希求・ニードと支援内容の適合性を事例分析にて検討する。
また、全国の主要な学生相談機関に対するアンケート調査を実施し、ハイリスク学生のスクリーニングの方法、実施手順や方法、効果や有効性、援助が届きにくい学生に関するアプローチなどについてデータを収集する予定である。

Causes of Carryover

コロナ禍のため視察をオンラインで行ったため,旅費,その他が未使用であった。今年度は,分析に必要となるソフトウエアや対面移動のための旅費などが必要になるため,次年度に繰り越した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 青年期の自閉症スペクトラム特性と心理的適応との関連2023

    • Author(s)
      山内星子・杉岡正典・鈴木健一・松本真理子
    • Journal Title

      発達心理学研究

      Volume: 34(1) Pages: 19-28

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2023-12-25  

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