2023 Fiscal Year Research-status Report
ポストコロナ時代を見据えた大学生のネット依存傾向の早期検知と介入システムの構築
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22K03123
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
足立 浩祥 大阪大学, キャンパスライフ健康支援・相談センター, 教授 (00303785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水本 旭洋 千葉工業大学, 情報科学部, 准教授 (80780006)
エルデーイ ヴィクトル 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 特任助教(常勤) (40850938)
石丸 大貴 大阪大学, 医学部附属病院, 作業療法士 (60842755)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | スマホ依存 / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、青年期の大学生を対象とし大学生が日常的に利用している身近なスマートフォンを用いて、スマホ・ネット依存傾向の早期検知を行い、その介入システムの構築を行うことを目的として研究を進めている。2023年度は、大学生が使用するスマートフォンから様々なセンシング情報を収集するためのアプリケーションとプラットフォームの開発を進めるとともに、2022年度に作成した、ネット依存傾向に陥る際に早期から示しうる危険因子を明らかにするための包括的な質問項目をスマートフォン上で回答できるように実装を行った。これにより、大学生が回答した質問項目を真値として、スマートフォンから得られるセンシング情報との比較を行い、スマホ・ネット依存傾向を早期検知する手法の検討を進めている。スマホ・ネット依存傾向に陥った場合、学生本人がそれを自覚し、援助要請をすることは難しいことが多く、学生自らが能動的な作業を行わなくても、日頃の生活で自然と使用しているスマートフォンから受動的にデータが収集され、リスク検知ができれば、教職員や援助者の学生支援につながることができる可能性が高まり、現在のデジタル社会において非常に重要な試みと考えられる。なお2023年度は、スマホ・ネット依存傾向を示すスマートフォンの利用の仕方を調査するため、上記取り組みと並行する形で、大学生・大学院生を対象としたインタネット調査を実施し、約2,000名近い学生のデータを収集し、依存の危険因子の同定を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度に予定していた、スマートフォンへの情報収集アプリケーションの開発とデータ収集プラットフォームは完成することができた。また、真値となる学生に回答してもらう質問項目のスマートフォンへの実装も完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に開発したスマートフォンのセンシングデータと収集された質問紙結果を解析することにより、スマホ・ネット依存傾向の特徴を明らかにし、スマートフォンのみを利用することにより、スマホ・ネット依存傾向の早期検知を行うことができるシステムを構築する方針である。
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Causes of Carryover |
当初予定よりも、情報収集を予定していた旅費の計上が2023年度は少なく、2024年度以降に必要となる予定である。また、ボランティア被験者への謝金支払いも、システムの開発と完成度を高めることを優先したことから、予定よりも2023年度は少なく、2024年度においてより多く必要となる予定である。
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