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2023 Fiscal Year Research-status Report

抑うつと前頭前野機能への両側性刺激の効果に関する基礎的fNIRS研究

Research Project

Project/Area Number 22K03166
Research InstitutionNational Cardiovascular Center Research Institute

Principal Investigator

山内 美穂  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 非常勤研究員 (10443491)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 猪原 匡史  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (00372590)
岩切 昌宏  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (50283841)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
KeywordsNIRS / 抑うつ / 両側性交互刺激
Outline of Annual Research Achievements

近年,脳内神経ネットワークの障害とその回復に伴う抑うつ症状の改善が示されているが,中でも前頭前野は抑うつ症状と関係が深く,情動と関連の深い遂行機能ネットワークの一部である。
本研究では両側性交互刺激の前頭前野への作用と,その抑うつ状態改善への影響の確認を目的としている。心理療法EMDRでは否定的記憶の想起に両側性交互刺激を加えることで,否定的記憶の神経ネットワークを変化させ症状の緩和や消失,抑うつに対する治療効果を示している。しかし両側性交互刺激が脳にもたらす機序はまだ十分には明らかになっておらず,これが明らかになることは治療や症状改善に役立つと考えられる。本研究では両側性交互刺激に音刺激を選択した。音刺激は運動機能によらず,受動的に受けることができるため,幅広い対象者に対応できると考えられる。最終的には抑うつ状態の改善へ繋がる脳内神経ネットワークの構築に対する,効果的な両側性刺激の呈示方法を明らかにすることを目指している。
令和4年度は,COVID-19への対策を取りながら,音を用いたfNIRS実験を一部実施した。本研究では音および音楽を音刺激として用いる計画であり,令和5年度は諸事情から予定していた実験は実施できなかったが、次年度以降に継続して実験を行う予定である。またNIRS装置ETG-7100とHOT-2000を用いた実験も開始した。今後も効果的な両側性刺激の呈示方法を検討するために,2種類のNIRS装置を用いての実験を行い,被験者の負担軽減を図りながら研究を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19の影響および諸事情により実験が予定通りには実施できなかったため,進捗に遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

NIRS装置の調整を終えることで諸事情により遅れている実験計画を順次実施し,研究を進めていく予定である。

Causes of Carryover

COVID-19の影響や諸事情により予定していた実験が実施できず,実験実施に伴って使用される予定の金額が次年度に持ち越された。次年度に,本年度執行する予定であった研究費を組み込み使用する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] EMDRにおける両側性交互刺激の効果について2024

    • Author(s)
      山内美穂
    • Journal Title

      生老病死の行動科学

      Volume: 28 Pages: 11-18

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2024-12-25  

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