2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a normative data and educational program for the prevention of gaming disorder in adolescents as well as its effectiveness
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22K03174
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
田中 勝則 北海学園大学, 経営学部, 准教授 (10510969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横光 健吾 人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (70822154)
入江 智也 北翔大学, 教育文化学部, 准教授 (90787730)
新川 広樹 弘前大学, 教育学部, 助教 (10848295)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ゲーム障害 / ゲーム依存 / オンラインゲーム / 行動嗜癖 / 青年期 / 予防教育 / 大規模標準データ |
Outline of Annual Research Achievements |
若者の間での余暇活動の一つとしてゲーム利用があげられる。特にコロナ禍においては感染防止対策として外出自粛や対面での接触を避けることが望まれるため、オンラインゲームを用いた余暇活動や対人交流が増加している。一方、これまでも際限なくゲームを行うことはゲームへの過剰な時間の消費や依存の問題につながる可能性が指摘されており(Higuchi et al., 2017; King et al., 2019)、最も不適応なゲーム利用形態は依存症としてのゲーム障害として定義されるようになった(WHO, 2019)。 本研究は青年期における不適切なオンラインゲーム利用の実態把握に向けた大規模標準データの収集を行い、このデータを用いて適応的なゲーム利用に向けた予防教育プログラムの開発を行うことを目的とする。研究計画初年度となる今年度は青年期のゲーム利用の実態把握のための大規模標準データの収集に着手した。(株)TesTee社の協力を得て、全国から地域の偏りを考慮した上で約10000名の中学生および高校生を対象とした大規模調査を実施した。その結果、ゲーム利用状況や精神的健康、生活支障度に関するデータを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに青年期におけるゲーム利用に関する大規模標準データを得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は得られたデータの心理統計学的特徴について解析を進めながら、青年期におけるオンラインゲーム利用の実態把握を進める。さらに、その結果を基に適応的なゲーム利用に向けた予防教育プログラムの開発に着手する。
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Causes of Carryover |
当初の想定と比べ大規模標準データの取得に際する調査費用を要したため、研究の円滑な遂行を目的として前倒し使用の申請を行ったことが次年度使用額が発生した理由である。次年度以降は現時点での次年度使用額を踏まえた今後の研究計画の検討を行い、その遂行に邁進する。具体的には大規模標準データに関する論文投稿に関連する費用や予防教育プログラムの開発に向けた充当が見込まれる。
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