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2023 Fiscal Year Research-status Report

Development of an Individualized Cognitive Behavioral Therapy Program for Depression and Anxiety in Older Adults

Research Project

Project/Area Number 22K03175
Research InstitutionTokiwa University

Principal Investigator

樫村 正美  常磐大学, 人間科学部, 准教授 (00550550)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菊地 俊暁  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20365373)
小久保 奈緒美  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部, 研究員 (40392451)
色本 涼  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90528788)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords認知行動療法 / 高齢者 / うつ / 不安
Outline of Annual Research Achievements

まず,2022年度に未実施であった高齢者の老いに対する態度を測定する尺度(Brief Ageing Perceptions Questionnaire,以下B-APQ)の日本語版作成のための調査研究を実施し,日本語版B-APQの尺度特性の検討を行なった。その結果,オリジナル版と同様の因子構造が確認され,信頼性・妥当性の一部が支持された。また,この解析結果からは高齢者が老いに対してネガティブな態度を示す場合,メンタルヘルス不調や生活の質の低さ,さらには援助要請への抵抗感と関連を示すことがわかり,高齢者の老いに対する態度をアセスメントすることの重要性を示すことができた。一方,高齢者が認知行動療法を受けるにあたり,認知や感情をどの程度捉えることができるか(認知行動療法のための準備性)を評価する尺度作成のための調査を計画していたが,原著者との意見交換を進める上で認知症のように明確な認知機能の低下がみられない高齢者にこの尺度を適用することは推奨されないという結論に至り,この調査研究は実施を取り止めた。
続いて,海外における高齢者を対象とした認知行動療法プログラムに含まれている「タイムライン(誕生から現在に至るまでの経過の振り返り)」という介入の実施可能性について数名の高齢者を対象に検討を行なった。ネガティブな物事の考え方に陥りやすい高齢者にとってはネガティブな印象の強い出来事が想起されやすいものの,やりとりを通して過去に懸命に取り組んでいたことや忘れかけていた大事な思い出なども想起され,この介入が高齢者自身の強みの再発見に役立つことが見出された。日本で実施する認知行動療法プログラムでは,認知・行動的な介入に加えてタイムライン介入を含めたプログラムにすることでさらなる治療効果が期待できると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2023年度に予定していた介入プログラムの予備試験を実施できなかった。これは,研究協力のためのリクルート活動を行ったものの,研究参加のための基準に該当しない方からの申し込みが多かったことや,地方の高齢者には心理カウンセリングというものが十分に認知されていないことで参加に至らないことが多々見られたことが影響したと考えられる。

Strategy for Future Research Activity

リクルートの難航状況については,2023年度末から現在にかけて,地域の複数の医療機関の協力を得て広報活動を展開することとなった。さらに,研究代表者所属の大学がある市内の複数の高齢者支援センターの協力を得て,センターの利用者を中心に本研究の取り組みを紹介してもらうことになっている。複数の紹介ルートを通して2024年の前半において介入の予備試験を実施し,年度後半において規模を拡大した試験に繋げられるようにしたいと考えている。

Causes of Carryover

予備試験の実施に至らなかったため,そのための経費分が発生しなかった。さらには,当初計画していた質問紙調査を1件取り止めたこと,またすでに実施した調査で十分にサンプルサイズを集められておらず,2024年度に追加調査を実施する予定であるためその分の経費を確保した。2024年度は予備試験,本試験に向けての準備を進めるため,研究費の残額をそのための経費にあてる予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Assessing late‐life anxiety in Japanese older adults: psychometric evaluation of the Japanese version of the Geriatric Anxiety Scale2023

    • Author(s)
      Kashimura Masami、Ishizu Kenichiro、Kokubo Naomi、Segal Daniel L.
    • Journal Title

      Psychogeriatrics

      Volume: 23 Pages: 631~641

    • DOI

      10.1111/psyg.12971

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 日本語版Perth Emotion Regulation Competency Inventory(PERCI-J)の開発2024

    • Author(s)
      樫村 正美
    • Organizer
      日本感情心理学会第31回大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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