2023 Fiscal Year Research-status Report
A psychophysiological examination of time perception: difference and interaction A- and B-series time concept.
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22K03197
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Research Institution | Shobi University |
Principal Investigator |
時本 楠緒子 尚美学園大学, 総合政策学部, 非常勤講師 (10435662)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 時間認知 / 脳波測定 / 発生源推定 / 意味的プライミング / 楔前部 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、時間認知の神経基盤を、言語を材料とした脳波計測実験により検証することを目的としている。時間認知については多くの先行研究があるが、時間的前後関係の認識基準を区別していないものが多い。本研究では、基準を区別した上で同一の実験設定に要因として取り込むことで、これまで蓄積されてきた知見を統一的に解釈するための手掛かりを提供し 、ヒト固有の時間認知の構成的解明を試みている。 2023年度は、昨年実施した予備実験で明らかになった刺激の改良に取り組んだ。刺激の妥当性を確認するための予備実験であったが、本実験と異なる方法(視覚提示)で刺激提示を行っていたため、提示方法を変更して再実験を行った。結果、わずかではあるが男女差が確認されたため、刺激の改良を試みている。 昨年、Frontiers in Human Neuroscienceに投稿した論文は採択された。また、先に実施した関連研究について結果をまとめ、北米神経科学学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ過で実験を停止していた間に新しくなった計測用ソフトおよび解析ソフトの準備が滞っていることが原因である。新しいシステムの構築がうまくいかないため、計測実験が行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
7月半ばまでに脳波計測装置の動作不良を調整し、大学の夏季休暇期間に計測実験を実施する予定である。計測データが得られたのちは速やかに解析と考察が進め、結果をまとめたい。
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Causes of Carryover |
脳波計測実験ができなかったため、実験参加者への謝金の一部を使用しなかった。 未使用分は今年度実施する実験の謝金に充てることとしたい。
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