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2022 Fiscal Year Research-status Report

音脈の群化と分疑の知覚に関わる大脳皮質の機能的構造と解剖学的構造の解明

Research Project

Project/Area Number 22K03220
Research InstitutionInstitute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

谷 利樹  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (60392031)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords音脈 / 群化と分疑 / マーモセット / カルシウムイメージ ング / 高密度多点電極法 / トレーサー
Outline of Annual Research Achievements

音脈と呼ばれる音の知覚的まとまりはヒトや動物における音声認識に極めて重要である。音脈の知覚には異なる周波数帯の音の並びがひとつのまとまった音のかたまりとして知覚される音脈の群化状態と別々の音のかたまりとして知覚される音脈の分疑状態が存在する。ヒトやマカクザルでは音脈の群化と分疑の知覚に聴覚野と頭頂連合野の関与が知られているが、深い脳溝の中に存在するため、その神経メカニズムの詳細は明らかにされていない。
この問題を解決するために本研究では大脳皮質に極めて脳溝が少なく聴覚野と頭頂連合野の大部分が脳表面に露出している小型霊長類マーモセットを用いる。カルシウムイメージングと高密度多点電極法により音脈の群化と分疑の知覚に関わる神経活動の詳細な時空間特性を明らかにし、新規順行性・逆行性混合トレーサーにより関連領域の詳細な解剖学的構造を明らかにして音脈の群化と分疑の知覚に関わる統合的な神経メカニズムの解明を目指す。
音脈の群化と分疑の知覚交代には2つの音列の高さと繰り返しの頻度が重要になる。音脈の群化と分疑の知覚交代を引き起こす効果的な音列を作成するため本年度はその基礎的なデータを取得することを目的として音の高さの違いと音の提示頻度の違いによる反応性の違いを調べた。その結果、これまで知られていた音の高さの違いから、異なる領域で反応が見られるトノトピー構造が確認された。また、音の提示頻度の違いによっても反応する領域が異なることが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

音脈の群化と分疑の知覚交代を起こさせる効果的な音刺激の作成のための条件検討と神経活動の基礎データの取得に時間を要したため当該刺激を用いた行動実験ならびに神経活動の計測に遅れが生じた。

Strategy for Future Research Activity

音脈の群化と分疑の知覚交代を起こさせる効果的な音刺激を用いて動物の行動観察を行うとともに音脈の群化と分疑の知覚交代に重要な要素である2つの音列の高さと繰り返しの頻度に対する反応領域の違いが得られた領域をターゲットにして音脈の群化と分疑の知覚交代を起こさせる音刺激に対する神経活動を計測する。

Causes of Carryover

音脈の群化と分疑の知覚交代を起こさせる効果的な音刺激の作成のための条件検討及び、神経活動の基礎データの取得に時間を要し、当該刺激を用いた行動実験ならびに神経活動の計測に遅れが生じたため、行動観察設備ならびに電極の購入にいたらなかったため。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Function related auditory intracortical connection in the common marmoset2023

    • Author(s)
      Toshiki Tani、Hiroshi Abe、Kazuhisa Sakai、Satoshi Watanabe、Akiya Watakabe、Hiroaki Mizukami、Tetsuo Yamamori、Noritaka Ichinohe
    • Organizer
      マーモセット研究会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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