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2023 Fiscal Year Research-status Report

ファジィ集合値解析の種々の最適化問題への応用

Research Project

Project/Area Number 22K03429
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

金 正道  弘前大学, 理工学研究科, 教授 (50298379)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywordsファジィ動的計画問題 / ファジィ非協力ゲーム / ファジィ最短経路問題
Outline of Annual Research Achievements

まず、集合およびファジィ集合に対するスカラー化手法を提案した。そして、提案するスカラー化手法を目的関数が集合値またはファジィ集合値であるいくつかの最適化問題(最短経路問題・有限期間確定的動的計画問題・非協力ゲームなど)に対して応用した。そして、集合値またはファジィ集合値最適化問題のスカラー化である実数値最適化問題の最適解が、もとの集合値またはファジィ集合値最適化問題の弱非劣解になることを導いた。次に、ファジィ集合値ミニサム型配置問題への発展を検討するため、ミニサム型配置問題において需要点および重みの不確実性を集合として表した集合値ミニサム型配置問題を考え、そのような不確実性を扱う新たなアプローチとして区間値アプローチを提案した。さらに、区間値アプローチによって導出される 1 次元における区間値ミニサム型配置問題に対して、すべての(弱)有効解を求める手続きも与えた。次に、ファジィ線形回帰への発展を検討するため、実数値入力・実数値出力データおよび実数値入力・区間値出力データに対する線形単回帰分析を考えた。そして、実数値入力・実数値出力および実数値入力・区間値出力データに対して、区間値線形回帰関数を提案した。それぞれのタイプのデータに対する既存研究における線形回帰関数との大きな違いは、線形回帰関数の定数項のみ区間とするモデルであり、与えられたデータ全体のうち、意思決定者が定めるある割合のデータのみを考慮して線形回帰関数が求められるという点である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究課題の目標は「数理計画問題」「非協力ゲーム」「協力ゲーム」「最短および最長経路問題」「動的計画問題」をファジィ集合値に拡張したファジィ集合最適化問題を扱うことであり、2023~2024年度は「数理計画問題」および「協力ゲーム」を中心に検討することが当初予定である。現在までは、「数理計画問題」「最短および最長経路問題」「動的計画問題」「非協力ゲーム」に関する結果の一部が得られた。ただし、動的計画問題は有限期間を扱っている。さらに、ミニサム型配置問題において需要点および重みの不確実性を集合として表した集合値ミニサム型配置問題に関する結果の一部が得られ、その結果を発展させ、「ファジィ集合値ミニサム型配置問題」についても検討中である。また、実数値入力・区間値出力データに対する「区間値線形回帰」(ただし、単回帰のみ)に関する結果の一部が得られ、その結果を発展させ、実数値入力・ファジィ数値出力データに対する「ファジィ線形回帰」(単回帰および重回帰)についても検討中である。

Strategy for Future Research Activity

本研究課題の目標は「数理計画問題」「非協力ゲーム」「協力ゲーム」「最短および最長経路問題」「動的計画問題」をファジィ集合値に拡張したファジィ集合最適化問題を扱うことであり、2023~2024年度は「数理計画問題」および「協力ゲーム」を中心に検討することが当初予定である。今後は、「数理計画問題」「最短および最長経路問題」「動的計画問題」「非協力ゲーム」に関してさらに考察し、より詳しい結果を検討し、「無限期間動的計画問題」「協力ゲーム」に関しても検討する。さらに、「ファジィ集合値ミニサム型配置問題」「ファジィ線形回帰」についても引き続き検討する。

  • Research Products

    (6 results)

All 2024 2023

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] Scalarization method for some kinds of set or fuzzy set-valued optimization problems2024

    • Author(s)
      Masamichi Kon, Hiroaki Kuwano
    • Journal Title

      Journal of Kanazawa Gakuin University

      Volume: 22 Pages: 252-262

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 種々の集合値およびファジィ集合値最適化問題に対するスカラー化手法2024

    • Author(s)
      金正道
    • Journal Title

      数理解析研究所講究録

      Volume: 2274 Pages: 126-138

  • [Journal Article] Minisum location problem with uncertainty]{a single facility minisum location problem with uncertainty2023

    • Author(s)
      Masamichi Kon
    • Journal Title

      Linear and Nonlinear Analysis

      Volume: 9 Pages: 127-138

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 区間値データに対する区間値線形回帰関数2024

    • Author(s)
      金正道,小笠原悠
    • Organizer
      日本 OR 学会 春季研究発表会
  • [Presentation] 種々の集合値およびファジィ集合値最適化問題に対するスカラー化手法2023

    • Author(s)
      金正道
    • Organizer
      非線形解析学と凸解析学の研究 研究集会
  • [Presentation] 実数値データに対する区間値線形回帰関数2023

    • Author(s)
      金正道,小笠原悠
    • Organizer
      日本 OR 学会 秋季研究発表会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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