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2024 Fiscal Year Research-status Report

四肢動物の骨格形態のジレンマ:動く機能と、食う・産む機能をどう両立させるか

Research Project

Project/Area Number 22K03796
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

藤原 慎一  名古屋大学, 博物館, 講師 (30571236)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松本 涼子  神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 学芸員 (00710138)
田中 康平  筑波大学, 生命環境系, 助教 (50841970)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords骨格ゲート強度 / 骨格ゲートサイズ / 哺乳類 / 食性 / 運動機能
Outline of Annual Research Achievements

哺乳類の複数の系統(食肉類、鯨偶蹄類、近蹄類、真無盲腸類)において、骨格のゲート構造のサイズと強度の関係を調べた結果、陸生種では胸郭ゲートの背腹方向の圧縮に対する強度を高めている構造が確認され、同時に胸郭ゲートのサイズが制限されていることが確認された。一方で、水生種の一部は胸郭ゲートを拡大させる進化と平行して、背腹方向の圧縮に対する強度を減じていることが確かめられた。これに伴い、陸上運動の能力が減じるとともに、嚥下可能な餌サイズが相対的に大きくなることが示された。
ただし、すべての哺乳類の系統で同じような水生適応進化が起こったわけではないことも明らかとなった。陸生の食肉類と真無盲腸類は胸郭ゲートのうち、第一肋骨の強度が極端に高い強度を持っており、その部位に前肢での体重支持の多くの役割を担わせていることが示唆され、その傾向は半水生種にも継承されていることが示唆された。他方、鯨偶蹄類や近蹄類は、第一肋骨だけではなく、後続の複数対の肋骨で強度の高まりが確認され、胸郭全体で体重支持に耐える強度を確保していたが、肋骨一対あたりの圧縮強度は食肉類と比べて高くはなかった。この陸上での胸郭の体重支持戦略の違いが、二次的に水生適応進化が生じた際の相対的な餌サイズの大型化を果たせなかった食肉類と、それを達成した鯨偶蹄類との差となったと解釈できる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現在、これまでの研究成果の論文化を目指して執筆途中にあるが、いまだ公表されていないため。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、複数の脊椎動物グループにおいて、骨格のゲートサイズとゲート強度の解析を行っていくと同時に、成果を少しずつ論文にまとめていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2025

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] シン・形態学 ー現実【カタチ】対仮想【デジタル】2025

    • Author(s)
      岡村太路、藤原慎一、野田昌裕、豊田直人、中山晃輔
    • Organizer
      日本古生物学会

URL: 

Published: 2025-12-26  

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