2023 Fiscal Year Research-status Report
Terrestrial vertebrate diversity changes in South America in the terminal Cretaceous
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22K03800
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
真鍋 真 独立行政法人国立科学博物館, 標本資料センター, コレクションディレクター (90271494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 岳史 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10251612)
田中 康平 筑波大学, 生命環境系, 助教 (50841970)
對比地 孝亘 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (70597343)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 後期白亜紀 / 爬虫類・鳥類化石 / 哺乳類化石 / 花粉化石 / 卵殻化石 / アルゼンチン / チョリーヨ層 / 年代測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
2024年3月、アルゼンチン国立自然科学博物館はパタゴニア地方のChorrillo層分布域での現地調査を実施した。日本からは田中康平博士が参加する予定だったが、季節外れの積雪によって調査地に車で到達することが難しい状況であることがわかり、直前に断念した。田中は、これまでに採集された卵殻化石の中から竜脚類の可能性が高いFusioolithus属に分類できる標本を同定するとともに、湿度の高い巣環境が存在した可能性を発見することが出来た。對比地孝亘博士は獣脚類ウネンラギア類Buitretaptor gonzalezorumのホロタイプ標本をアルゼンチンから借用し、兵庫県のSpring8で高解像度X線CTスキャン撮影を行った。前眼窩部にトロオドン類と共通する派生形質が見出されたことから、系統的な位置関係に謎が多いウネンラギア類の理解に貢献できる可能性を見出すことが出来た。平田岳史教授は年代測定の高速化と空間分解能の改善を試み、ジルコンに2秒程度のレーザー照射で年代測定、さらにジルコンの表面0.1ミクロン程度の試料から年代情報を引き出すことが可能にすることに成功した。来年度の現地調査でジルコンなどの試料を追加収集して年代測定を実施する予定である。真鍋真は国立科学博物館で2023年3月から6月まで開催された「恐竜博2023」で、本研究によって発掘、研究、新種命名された獣脚類恐竜Maip macrothraxのホロタイプ標本などを展示し、本研究の解説、広報を行った。本研究から5編の論文が出版され、哺乳類化石1種、鳥類化石1種、花粉化石2種、藻類化石1種の新種を発表することが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨今の国際情勢、為替相場の変化によって、アルゼンチンへの渡航費が高騰してしまい、アルゼンチン・パタゴニア地方での現地調査への日本からの参加が難しい状況が続いている。南半球の高緯度地方の夏は12月から3月ごろだが、2月ごろまでは降雨が多くチョリーヨ層分布域への陸路でのアクセスが難しいことから、これまでは夏の終わりの3月に現地調査を実施してきた。今年度は3月上旬に大量の降雪があったため、現地調査が難航した。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はアルゼンチン・パタゴニア地方での現地調査の時期を再検討して、現地調査を実施し、化石標本、年代測定用試料の採集を実施したいと考えている。渡航費用の高騰状態が改善しない場合は、2025年の現地調査への日本からの参加人数を減らすことで対応する。
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Causes of Carryover |
海外渡航費の高騰から、アルゼンチン・パタゴニア地方の現地調査を今年度ではなく来年度に実施することにしたため。
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Research Products
(6 results)