2022 Fiscal Year Research-status Report
顕在と潜在の意図推定による選択意図の脳内メカニズムの解明と意図理解ロボットの提案
Project/Area Number |
22K04011
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
呉 瓊 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 客員研究員 (40762935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 智 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 准教授 (20236277)
呉 景龍 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (30294648)
江島 義道 岡山大学, 自然科学研究科, 客員教授 (60026143)
于 英花 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 特任助教 (60812039)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 自由選択 / 強制選択 / 顕在意図 / 潜在意図 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、視線とマイクロサッカードの実験タスクを考案して,顕在意図と潜在意図に関する認知心理学実験,脳波とfMRI実験を行う。得られた脳活動データはSPM12, Brain Voyagerなどの解析方法を用いて処理する。また, それらの領域間の関係を解析し, 顕在意図と潜在意図の関連性を解明する。これらの研究成果は人間の顕在意図と潜在意図に駆動された自由選択と強制選択に関する訓練効果が見られた。意識的な刺激により、人間では無意識的情報から、強制選択と自由選択に強く影響を与えることが分かった。特任重複練習を受けて、無意識の意思決定情報をより効果的に蓄積・統合し、利用可能な無意識の情報を有効に活用し、自由な意思決定を向上させることが示唆された。これらの研究成果は「Frontiers in Psychology」の国際学術雑誌に掲載された。顕在意図と潜在意図の関連性を解明することの基礎データとなっている。また、顕在意図と潜在意図に関する認知実験や脳イメージングなどを設計し、実施した。得られた結果では、現在解析中である。今年度末までに投稿しようと考えている。 今年度の研究計画では、前年度の基礎データに基づいて顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を抽出する。それから,脳波とfMRIを組み合わせて推定意図の脳機能モデル解明の実験を設計し,顕在意図と潜在意図が含まれている視線とマイクロサッカードの関係を解明し,さらに顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を同定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の研究成果は人間の顕在意図と潜在意図に駆動された自由選択と強制選択に関する訓練効果が見られた。意識的な刺激により、人間では無意識的情報から、強制選択と自由選択に強く影響を与えることが分かった。特任重複練習を受けて、無意識の意思決定情報をより効果的に蓄積・統合し、利用可能な無意識の情報を有効に活用し、自由な意思決定を向上させることが示唆された。これらの研究成果は「Frontiers in Psychology」の国際学術雑誌に掲載された。顕在意図と潜在意図の関連性を解明することの基礎データとなっている。但し、顕在意図と潜在意図に関する認知実験や脳イメージングなどを設計し、実施したが、得られたを解析して、研究論文を作成している。今年度末までに投稿しようと考えている。初年度の研究計画の通りに進展して、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究計画では、前年度の基礎データに基づいて顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を抽出する。それから,脳波とfMRIを組み合わせて推定意図の脳機能モデル解明の実験を設計し,顕在意図と潜在意図が含まれている視線とマイクロサッカードの関係を解明し,さらに顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を同定する。
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Causes of Carryover |
昨年度では、顕在意図と潜在意図に関する認知実験や脳イメージングなどを設計し、実施した。得られた結果では、現在解析中である。一部分の研究費今年度に移動して、今年度末まで論文の投稿等の費用を準備することである。
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