2022 Fiscal Year Research-status Report
Support system for constant physical and mental health promotion based on intelligent space with flexible structures
Project/Area Number |
22K04020
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
梅谷 智弘 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (10397630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
才脇 直樹 奈良女子大学, 工学系, 教授 (20252637)
横山 清子 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 教授 (50174868)
田村 祐一 甲南大学, 知能情報学部, 教授 (50311212)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 空間知能化システム / 空間計測 / コミュニケーションロボット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、対象者の心身の常時健康増進支援を実現するために、態様に応じて適切に行動を支援でき、継続的な支援方法をインタラクティブに選択できる多機能な知能化空間の構築に取り組む。令和4年度では人の周囲にあるセンサを連携させ知能化空間を自動で構築する機能の開発、計測情報を用いた心身状態の推定手法、さらにはコミュニケーションロボットを用いた情報提示技術について研究開発を行った。 具体的には、知能化空間の構築手法として、機能デバイス間の位置関係を得ることを目的として、移動ロボットを用いた空間地図の自動生成手法に取り組んだ。移動ロボットの走行実験を通して、手法の可能性を検証した。また、継続的に情報を取得し、状態を推定するために、IoTデバイスを用いたクラウドネットワークによる情報収集システムの開発を行い、実作業環境における情報収集の可能性を検証した。また,健康増進を支援するために対象者に生活習慣の気づきを与えることを目的とした音声対話ロボットを用いた習慣の振り返りシステムについて検討し、ロボットシステムの構築、実験により可能性を見出した。 さらに、情報提示による支援の一環として、コミュニケーションロボットを用いた長期間稼働する実世界情報サービスシステムを構築、運用し、実験による検証を行った。実験をとおして、人と音声対話を行うロボットに関する非言語コミュニケーションの可能性に関する新たな研究課題を見出した。 これらの研究開発をとおして本研究の目的である、継続的な行動支援を行える知能化空間の制御手法の確立、また行動支援のための情報提示手法の確立につながる成果が得られた.それぞれの項目に関して,論文などの形で成果発表を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、対象者の心身の常時健康増進支援を実現するために、態様に応じて適切に行動を支援でき、継続的な支援方法をインタラクティブに選択できる多機能な知能化空間の構築を目的としている。令和4年度では計画に先立ち、人の周囲にあるセンサを連携させ知能化空間を自動で構築する機能の開発、ロボットを用いた情報提示手法について取り組んだ。 ロボットを用いた情報提示手法では、人と音声対話を行うロボットに関する非言語コミュニケーションの可能性に関する新たな研究課題を見出すなど、計画以上の進展が見られている。一方、空間機能センサデバイスの連携や状態推定に関する成果があまり十分でないと認識しており、進捗状況としては当初計画よりやや遅れていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度では、令和4年度で得られた結果に対して、空間機能デバイスの連携、状態推定技術について検討を行い、要素技術の開発とともにシステム統合の検討を行う。各要素技術の性能向上とともに、精密に計測できる知能化空間での制御情報の抽出手法と比較することで本手法の可能性、有効性を検証する。 また、研究開始後に得られた、人-ロボットコミュニケーション技術に関しても深く検証し、健康増進の支援システムの開発に成果を取り込めないかを検討する。
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Causes of Carryover |
当初予定と比較して物品費について購入物品の見直しを行ったため、次年度使用額が生じている。 次年度では、空間機能デバイスの連携、心身状態を推定するためのセンサシステムや消耗品の購入、および、システムの有用性検証のために必要となる設備に用いる. また、研究開発を推進させるための実験補助者、協力者への謝金を支出する。あわせて、成果発表のための旅費や印刷費に使用する。
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