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2023 Fiscal Year Research-status Report

Improvement of accuracy of spray-applied tactile sensors by equivalent model estimation

Research Project

Project/Area Number 22K04023
Research InstitutionFukushima University

Principal Investigator

高橋 隆行  福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (70197151)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords接触センサ / 塗布 / 圧電膜 / 電気インピーダンストモグラフィ / 等価回路モデル
Outline of Annual Research Achievements

本年度はまず,昨年度の研究の過程で明らかとなった課題,「分布定数から集中定数への変換の際に,ブロックの分割よりも精度に大きな影響をもつ要素があることを示唆していると考えている」という点に関して,検討を行った。その結果,いくつかの誤差発生要因が見つかり,その対策を行った。ひとつは,分布定数から集中定数への変換の際に発生していた分布定数モデルと集中定数モデルの違いに起因する誤差である。具体的な対策としては,両者のモデルの変換の際に発生する誤差をあらかじめ求めておき,それを変換の際に補正量として組み込むことでキャンセルするという方法である。これによりこの要因により発生する誤差を大幅に減らすことに成功した。また,集中定数モデルの分割数を,EIDORS(電気インピーダンス法の実装ソフトウェア)の分割数に合わせることにより,無用な近似操作を減らしてこの要因の誤差を減らすことにも成功した。以上はいずれも抵抗値に関する変換誤差であり,これらの対策の結果,総合的な変換誤差は1.5[%]程度となった。しかしながら,この結果を用いて実際のセンサの出力とシミュレーション出力の間の違いを検討したところ,得られた信号波形の推定値は期待されるレベルに達していないことがわかった。抵抗値の誤差はかなり小さくできるようになったが,現時点ではコンデンサの誤差についての検討が不十分であり検討を進めている。

さらに,試作した2次元センサを実際に動作させ,接触位置の推定が行えるか否か,実験により確認を行った。その結果,計測されたセンサの出力信号に大きな振動的雑音が重畳してしまう現象が確認された。この原因の分析を進めたところ,センサの基材が振動していることが明らかとなった。この振動は,基材を柔軟なものに変えることにより抑えられることを確認し,2次元の位置推定が基本的に行えることも確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の到達目標点は,実際に製造されたセンサの,等価回路における容量値ならびに抵抗値を推定する方法を確立することである。この目的に沿って,現時点では抵抗値の推定に関して一定の成果を得ている。また,基材の振動問題など,研究過程で新たに見つかった課題の解決にも取り組み,一定の解決法を見出すなどの成果を得ている。一方で,コンデンサの容量値の評価がこれからになるなど,課題も残っている。これらのことからこのような評価とした。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画に沿って,着実に研究を進める。

Causes of Carryover

残額が生じた理由は,その他の費目の支出が増えたものの,他の費目の支出が減ったためである。残額は,次年度の研究に必要な物品の購入に充当する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] コーティング式触覚センサの開発―2 次元センサモデルの精密化の検討―2023

    • Author(s)
      芦谷恵基,高橋隆行
    • Organizer
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2023
  • [Presentation] コーティング式 2 次元触覚センサの開発―基材の振動が信号に及ぼす影響の考察―2023

    • Author(s)
      芦谷恵基,高橋隆行
    • Organizer
      第24回 計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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