2022 Fiscal Year Research-status Report
インドネシアを対象としたプラスチック類の河川からの流出量の実態調査
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22K04377
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
井上 隆信 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00184755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 久里子 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60383486)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | プラスチック / 河川流出 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究協力を依頼しているスマラン市のディポロネゴロ大学の教員に、調査対象の候補河川の選定を依頼し、都市内と近郊で複数河川を候補河川として選定してもらった。また、マクロプラスチック捕集方法について検討してもらい、ジャカルタ市内の河川で実施されているfloating boomsの簡易版のtrash boomsが販売されていることが分かった。一つが1mで、それらを現地で連結して使用可能なことから、運搬も可能であると判断し、trash boomsを用いることにした。現地を訪れ、ディポロネゴロ大学の教員とともに。実際に候補河川の状況調査を実施し、河川の状況や流域の状況から、都市河川2河川、農地河川1河川を選定した。調査に必要な用具を購入するとともに、ディポロネゴロ大学の教員と学生の協力を得て、それぞれの河川で、マクロプラスチックとマイクロプラスチックの流出量調査と、調査地点付近の一定区間の河川敷のマクロプラスチック堆積物量調査を実施した。また、対象河川に水位センサーを設置するため、設置許可申請をディポロネゴロ大学の教員に依頼し、許可を得た後に設置してもらい、水位の連続観測をスタートさせた。 捕集した河川流下物は、総質量を測定するとともに、プラスチックとそれ以外に分類し、流下物と堆積物のプラスチックは、用途別に分類しそれぞれの質量を求めた。流下物では、レジ袋、現地で多く使用されているカップ式の飲料水の容器が多く、堆積物では、レジ袋とその他の包装品が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査を実施する現地を訪れ、目的に合致した河川を3河川選定することができた。ただし、ゴミ収集が十分でない近郊の河川を見つけ出すことができなかったため、都市河川を2河川、農地河川を1河川選定した。これらの河川において、実際にプラスチックの流出量調査と河川敷での堆積物量調査が実施できたため、ほぼ予定の研究が行えたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
継続して、マクロプラスチックとマイクロプラスチックの河川流出量調査、河川敷のマクロプラスチック堆積物量調査を実施するとともに、採取した試料の分析を進め、用途別のプラスチック流出量と堆積量を算定する。また、共同研究先に依頼し、雨季の調査も行ってもらい、乾季と雨季での流出量の違いも明らかにし、年間の流出量推計手法について検討し、流出量を推計する。調査対象河川流域の人口や土地利用などの統計データを入手し、調査で得られたデータと併せて解析を行う。
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Causes of Carryover |
人件費・謝金として100,000円を予定していたが、共同研究として実施し、インドネシアの大学でマイクロプラスチック分析の前処理を行ってもらったため、日本での分析謝金などが不要になり、人件費・謝金の支出を行わなかった。 現地調査に必要な消耗品類が予定より少なかったため、備品費が約200,000円少なくなった。
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Research Products
(1 results)