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2022 Fiscal Year Research-status Report

地震後の修復過程で生じる機能低下に着目した建物のレジリエンス性能評価

Research Project

Project/Area Number 22K04398
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

衣笠 秀行  東京理科大学, 理工学部建築学科, 教授 (00224999)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
KeywordsRC建物 / 耐震性能評価 / レジリエンス / 修復時間 / 機能低下 / 修復性
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は、機能低下量を修復作業面積で表現したレジリエンス性能評価モデルの構築を行い、次の3つの項目、「レジリエンス性能の基本的性質(機能低下量と修復時間の増加挙動)」、「建物の構造性能(剛性・耐力・靭性・崩壊形)とレジリエンス性能との関係性」、「現行耐震基準で設計される建物のレジリエンス性能の現状」を明らかにすることにある。この目的のため、具体的には次の4項目、①「部材および層の損傷評価モデルの構築」、②「修復時間・機能低下量の統一的評価モデルの構築」、③「修復時間・機能低下量の増加挙動の分析」、④「現行基準建物のレジリエンス性能の分析」に取り組んでいる。
初年度である本年は、主に、①および②についての研究活動を行い、ほぼ計画通りの次の研究成果を上げることが出来た。
①「部材および層の損傷評価モデルの構築」:損傷を受けた部材および層における、変形と労務量の関係性についての分析を行い、損傷(変形増加)が生じさせる労務量の算出モデルの構築を行った。労務量は、地震時の変形から建物のレジリエンス評価を行う際に必要となる基本情報である。この成果により今後、各種建物のレジリエンス評価が可能となる。
②「修復時間・機能低下量の統一的評価モデルの構築」:各種の建物モデル(純フレーム・方立壁付きフレーム・袖壁付フレーム)を対象として、地震動入力により建物に生じる、修復時間および機能低下量(修復作業面積)の算出を試み、各建物モデルおけるレジリエンスの評価が可能であることを示すとともに、その性質について考察した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本課題では、具体的には次の4項目、①「部材および層の損傷評価モデルの構築」、②「修復時間・機能低下量の統一的評価モデルの構築」、③「修復時間・機能低下量の増加挙動の分析」、④「現行基準建物のレジリエンス性能の分析」に取り組んでいる。研究計画では、初年度である本年は、主に、①「部材および層の損傷評価モデルの構築」および、②「修復時間・機能低下量の統一的評価モデルの構築」についての研究を行うことになっているが、これらについてほぼ満足のできる成果を上げることが出来た。

Strategy for Future Research Activity

初年度である本年は、主に、①「部材および層の損傷評価モデルの構築」、②「修復時間・機能低下量の統一的評価モデルの構築」についての研究に取り組んだ。得られた成果をもとに、今後は予定通り、③「修復時間・機能低下量の増加挙動の分析」、④「現行基準建物のレジリエンス性能の分析」についての研究活動を展開する。

Causes of Carryover

本研究課題では3年間で具体的に次の4項目、①「部材および層の損傷評価モデルの構築」、②「修復時間・機能低下量の統一的評価モデルの構築」、③「修復時間・機能低下量の増加挙動の分析」、④「現行基準建物のレジリエンス性能の分析」に取り組む。初年度ではこのうち①と②に取り組んだが、研究活動は順調に進行した。このため、多少の「次年度使用額(B-A)」が生じたが、来年度行う③④が本研究課題の核心部分であり研究費用も大きくなることが予想されることから、これを持ち越すことが妥当と判断した。

  • Research Products

    (6 results)

All 2023

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (4 results)

  • [Journal Article] 機能回復性の観点からのRC袖壁付き柱部材の耐損傷性能評価2023

    • Author(s)
      柴田蓮,衣笠秀行,向井智久,内田怜汰,崔ホンボク
    • Journal Title

      日本建築学会技術報告集

      Volume: 第29巻 Pages: 168-173

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] RC 建物の地震時の損傷が発生させる労務量と層間変形角の関係性に関する基礎的研究2023

    • Author(s)
      鈴木喜裕,衣笠秀行,向井智久,崔ホンボク
    • Journal Title

      日本建築学会技術報告集

      Volume: 第29巻, Pages: 777-782

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] RC純フレームと方立壁入りフレームにおける機能回復性比較2023

    • Author(s)
      小林大海,衣笠秀行,向井智久,チェホンボク
    • Organizer
      日本建築学会
  • [Presentation] 部材情報を基にした層の労務量と層間変形角の関係性モデルの構築2023

    • Author(s)
      羽根星弥,衣笠秀行,向井智久,チェホンボク
    • Organizer
      日本建築学会
  • [Presentation] ヒンジ領域面積を用いた曲げ柱梁部材の理論的時間損傷度評価法の開発2023

    • Author(s)
      千葉大雅,衣笠秀行,向井智久,チェホンボク
    • Organizer
      日本建築学会
  • [Presentation] レジリエンスの観点からのRC造建物の損傷深刻度評価2023

    • Author(s)
      衣笠秀行,向井智久,チェホンボク
    • Organizer
      日本建築学会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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