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2022 Fiscal Year Research-status Report

Blister mechanism and the evaluation method of polymer-modified cement waterproofing membrane used in water tank

Research Project

Project/Area Number 22K04418
Research InstitutionChiba Institute of Technology

Principal Investigator

石原 沙織  千葉工業大学, 創造工学部, 准教授 (00589046)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsポリマーセメント系塗膜防水 / 塗膜防水 / 水槽 / ふくれ / 浸透圧 / 吸水特性
Outline of Annual Research Achievements

水槽に用いられるポリマーセメント系塗膜防水層のふくれの発生に及ぼす影響因子は、水セメント比,含水状態,表面性状などの下地側と、塗膜の吸水特性,力学的特性(ポリマーセメント比,ポリマー粉体比,ポリマーエマルションの樹脂の種類やガラス転移点,塗膜の膜厚など)などの塗膜側と、水温や水質などの環境側に大別できる。
2022年度は、これらの中から塗膜側の影響因子に焦点を絞り、研究を進めた。具体的には、これまでに行ったふくれ再現の予備試験結果を再検証し、ふくれが発生した塗膜と発生しなかった塗膜を9種類選定し、塗膜単体の吸水試験を行った。これらの塗膜は、ポリマーセメント比は75~300%、ポリマーはアクリル系とEVA系の2種類を組み合わせて作製したものである。尚、実際の水槽の防水層は片側のみ水に曝されている。当初は塗膜単体を浸漬させる予定であったが、予備実験を踏まえ、塗膜を自立させる治具を作製の上、塗膜の片側に水頭150mmの水槽を設置し、吸水試験を50日間行った。その結果、ふくれ再現の予備試験でふくれが発生した塗膜は、吸水量が多いことや、ポリマーセメント比やポリマーによる吸水特性が明らかになった。
それを基に、ふくれの発生要因について検討を始めた。現段階ではふくれの発生要因は浸透圧によるものだという仮説を立てているが、その予備検証として、浸透圧測定装置の開発に着手した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実験が順調に進んでおり、当初計画通りに遂行できている。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は下地側の影響因子の検討を行う予定である。下地側の要因として、下地の状態と接着強さを変数とする事を検討しているが、下地の状態は下地の水セメント比、表面の粗さ、空隙量を変数とし、接着強さはプライマーの種類及び塗布量を変数とした試験体を作製し、ふくれ再現試験を行う。ふくれ再現試験は、コンクリート平板に防水材を塗布し、側面をエポキシ樹脂で密封した試験体を、23℃と40℃の水中に浸漬させ行う。その際、ふくれの発生状況と接着強さを測定し、それらの相関を確認する。
また2022年度に着手した浸透圧測定装置の開発の改良も進める予定である。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由は、各種資材の高騰により、作製する治具や予備検証のために必要な資材を、当初予定していた資材から安価な資材に変更したことによる。
使用計画については、各種資材の消耗品費として使用予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ポリマーセメント系塗膜防水材のふくれ発生要因2023

    • Author(s)
      坂本 海、石原沙織
    • Organizer
      2023年度日本建築学会大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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