2023 Fiscal Year Research-status Report
Blister mechanism and the evaluation method of polymer-modified cement waterproofing membrane used in water tank
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22K04418
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
石原 沙織 千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (00589046)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ポリマーセメント系塗膜防水 / 防水 / 水槽 / ふくれ / 浸透圧 / 吸水特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
水槽に用いられるポリマーセメント系塗膜防水層のふくれの発生に及ぼす影響因子は、水セメント比,含水状態,表面性状などの下地側と、塗膜の吸水特性,力学的特性(ポリマーセメント比,ポリマー粉体比,ポリマーエマルションの樹脂の種類やガラス転移点,塗膜の膜厚など)などの塗膜側と、水温や水質などの環境側に大別できる。 2023年度は、ふくれの発生要因は浸透圧によるものだという仮説の元、塗膜単体の浸透圧測定装置を開発した。水中のわずかな気泡が圧力に影響を及ぼすため、装置の開発には試行錯誤したが、塗膜単体を介して左右に濃度の異なる溶液を入れ、圧力の経時変化を測定できる装置を開発した。過去に行った試験でふくれが発生した塗膜は、発生しなった塗膜に比べて圧力が大きくなり、ふくれの発生要因は浸透圧によるものであるという仮説が成立する可能性が見出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
浸透圧測定装置の開発に、思いの外時間を要してしまったため、研究全体としては、当初計画より遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初2023年度は下地側の影響因子の検討を行う予定であった。しかし浸透圧測定装置の開発に時間を要してしまったため、2024年度は、温度が塗膜単体の浸透圧に及ぼす影響を検討すると共に、下地側の要因の検討を行う予定である。 下地側の要因の検討として、具体的には下地の状態と接着強さを変数とする事を検討しているが、下地の状態は下地の水セメント比、表面の粗さ、空隙量を変数とし、接着強さはプライマーの種類及び塗布量を変数とした試験体を作製し、ふくれ再現試験を行う。ふくれ再現試験は、コンクリート平板に防水材を塗布し、側面をエポキシ樹脂で密封した試験体を、23℃と40℃の水中に浸漬させ行う。その際、ふくれの発生状況と接着強さを測定し、それらの相関を確認する。
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Causes of Carryover |
浸透圧測定装置の開発に時間を要してしまったため、当初予定してした試験を実施できなくなってしまったため、次年度使用額が生じた。使用計画については、2023年度に実施する予定だった試験を2024年度に実施し、各種資材の消耗品費として使用予定である。
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