2023 Fiscal Year Research-status Report
Building a Cooperation Model of People Staying on the Road and Mobility Vehicle for Next Generation Road Space Managementn Road Space Management
Project/Area Number |
22K04461
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
末繁 雄一 東京都市大学, 都市生活学部, 准教授 (40386785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉町 敏之 東京都市大学, 理工学部, 准教授 (60517001)
宮地 英生 東京都市大学, メディア情報学部, 教授 (00501727)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 道路空間 / 滞留空間 / パブリックライフ / アクティビティ / ウェルビーイング / パーソナルモビリティ / 自動運転 / 画像解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
路上滞留者のアクティビティ動態モデル構築については、2022年度に完了した実都市フィールドでの滞留者アクティビティ観察調査を踏まえて、2022年度後半から2023年度前半にかけて、調査で得た動画像解析を実施し、滞留者のアクティビティ別の活動領域の大きさの解析を実施した。さらに2023年度後半は、身体方向別の移動傾向の解析を実施した。 自動運転PMVの路上滞留者との協調に対応した車両制御については2022年度までに、歩行者とPMVとの相対距離が歩行者の心理的負荷に与える影響をシミュレーション実験結果からモデル化した。また、リーン車両が人を対象とした回避する環境を仮想空間上に再現し,シミュレーション実験を行った。また、PMVの模擬車両を設計し、本研究で対象とする超小型モビリティの仕様を満たす車両を製作した。2023年度においては、歩行者と超小型モビリティが親和する自動走行経路を設計することを目的とし、前年度製作した模擬車両を用いて走行実験を実施し、その実験結果からPMVの走行位置と歩行者の受容性の関係を表す関数(ストレスポテンシャル関数)としてモデル化した。ストレスポテンシャル関数を従来のポテンシャル法による経路生成手法に組込み、歩行者の安心を考慮した自動走行経路の設計を行った。この自動経路生成の妥当性について、シミュレーション実験により評価を行い、歩行者の安心を考慮した経路は既存手法による経路と比較し、歩行者の受容性の向上が可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
路上滞留者のアクティビティ動態モデル構築については、交付申請書記載のスケジュールでは2022年度で完了する予定であったが、調査分析データの解析方法に再検討が必要な項目が生じ、解析のやり直しなどが発生したため、2023年度にずれ込んでしまった。しかし、当初2023年度に実施予定の項目は予定通り進捗しており、その遅れは吸収することができており、全体を通してみると概ね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、交付申請書記載のスケジュールに沿って、路上滞留者アクティビティ動態モデルと、自動運転PMVの路上滞留者と協調した車両制御の知見を統合し、人間とモビリティが共存する次世代道路空間マネジメントの指針策定に資する知見取得に取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、分析・解析補助としてのアルバイト人件費が交付申請時の想定を下回ったためである。当該助成金は、翌年度分として請求した助成金と合わせて、継続中の分析のための機器購入や、成果取りまとめ作業補助のための人件費等に充当する予定である。
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