2022 Fiscal Year Research-status Report
Research on comprehensive facility planning and operation from the perspective of autism spectrum disorder, dementia, etc. -A Case Study of Airports
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22K04477
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
丹羽 菜生 中央大学, 研究開発機構, 機構助教 (30792535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 晋一郎 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00574659)
秋山 哲男 中央大学, 研究開発機構, 機構教授 (10094252)
綾屋 紗月 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (40641072)
緑川 晶 中央大学, 文学部, 教授 (90421833)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | インクルーシブデザイン / 発達障害者 / 視空間認知障害 / 建築環境 / 床デザイン / 錯視 / 生体反応 / アイトラッカー |
Outline of Annual Research Achievements |
認知特性から生じる困難と建築環境側から生じる問題に関する現地調査と再現検証の実施.
・現地調査:実際の建築環境による障壁を見つけるため、建築環境による生じる心理的な不安や行動の妨げ等について、航空機利用に関わる移動経路において発達障害当事者がアイトラッカーと心拍計を装着し、調査対象エリアを歩行し、何故ここで生理指標が動いたのか、ディスカッションで振り返りのリフレクションを行う等のアセスメントを行った。自閉スペクトラム症の被験者には、特徴的な視線の動きなどがみられた。
・再現検証:錯視床デザインなど建築環境が発達障害者の生体反応に及ぼす影響に関する研究 近年、混雑した公共交通機関などでは、床に貼られた錯視案内サインが導入されることがある。羽田空港ターミナルビル駅にもこうした錯視による案内サインが設置されている。錯視による案内サインを含めた床デザインについて、建築環境によって引き起こされる障害に関する、視空間認知に問題がある人を対象とした検証はこれまで行われてこなかった。発達障害者を対象に、錯視案内サインを含めた床デザインなどの建築環境側の要因が当事者にとってどのような障害となりうるか、床デザインが与える影響と効果について、健常者群と発達障害者群間での違いに関わる検証を、主観評価と生体反応計測を用いた歩行実験で行った。実際の移動を想定した本実験を通して、床デザインによっては、一般の人と比較すると発達障害者は不安に陥る場合があることを主観評価と生体反応から明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画では2022年10月から2023年12月に、「問題の分析と発生構造の解明の為の建築環境の調査と検証」として、認知特性から生じる困難と建築環境側から生じる問題を多様な人を対象として現地調査と再現検証を行うという計画を立てていたとおり、羽田空港国際線ターミナルにおける現地調査と合わせ、中央大学教室を利用した再現調査を実施したという点で、多くね順調に進展しているという状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
障害特性を考慮したデザインの提案に繋げていくため、今年度は実施した現地調査の内容の解析を行う。併せて再現検証の実験をベースに、さらに被験者数を増やし、パターンやコントラスト比の違う床デザインについて、パターン順序を変えるなどした実験から床デザインが与える影響と効果の分析を行っていく。
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Causes of Carryover |
ほぼ計画通りに研究を遂行し、602円の次年度使用額が生じた。残額は謝金等として使用予定である。
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