2022 Fiscal Year Research-status Report
練習時のビックデータを活用した試合のパフォーマンス予測:評価指標の開発を軸として
Project/Area Number |
22K04605
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
廣津 信義 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90360726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 雅文 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 教授 (10210767)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ビックデータ / パフォーマンス予測 / 評価指標 / 練習時 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、サッカー選手を対象として、練習時にウェアラブルデバイスを用いて測定した時系列ビックデータを基に、選手の状態やパフォーマンスを評価する指標を開発する。選手の練習時と試合時に関するデータセットを揃え、評価指標として定量化することで、練習時の状態を基とした試合時のパフォーマンス予測を行う。練習時の状態が試合時のパフォーマンス予測にどの程度活用できるのか検証し、評価指標の適用可能性と有用性を示す。2022年度の実績としては、順天堂大学女子蹴球部所属の選手に、最新の慣性センサを内蔵したCatapult社製のウェアラブルデバイスを、年間を通して練習時と試合時に装着してもらい、練習と試合の1サイクル(約1週間)を一つの単位として、速度変化をはじめとする各種データを測定した。年間を通した測定により、研究のためのデータセットが蓄積できたのみならず、測定データを専用ビデオ分析ソフトを用い映像と同期させて効率よく分析するための環境を整えた。選手の速度や移動距離だけでなく、加速度の生データに基づく新たな評価指標の探索を進めつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、年間を通じて、ウェアラブルデバイスによる測定を実施でき、練習時と試合時のデータセットが蓄積されつつある。練習時と試合時のパフォーマンスの評価指標の開発についても進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り、測定したデータセットの分析を進めていき、引き続き、練習時と試合時でのパフォーマンスの評価指標の開発についても検討を進めていく。ウェアラブルデバイスによるデータ測定も継続して進めていきデータを蓄積していく。研究成果については国内外の学会での口頭発表や論文誌への投稿を通して随時行っていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で予定していた学会がハイブリッド開催となったため、旅費に関しては、次年度に使用したい。また、データ分析に関わる費用として、蓄積したデータと映像とをリンクできる専用ビデオ分析ソフトCatapult Visionのライセンス料などに使用し、効率よくデータ分析できる体制を維持する予定である。
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Research Products
(3 results)