2023 Fiscal Year Research-status Report
緊急情報サービスを住民が継続利用する情報伝達方法の検討
Project/Area Number |
22K04638
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
苣木 禎史 千葉工業大学, 先進工学部, 教授 (50284740)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 緊急情報サービス / 音声提示 / 持続的利用 / 文章表現 / 相対表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,緊急情報サービスのユーザーである地域住民が提供される内容や提示方法に飽きることなく持続的利用し続けるための研究である。2023年度は,2024年度に実施予定のフィールド実験の実験システムの構築および実験方法について検討を行った。2022年度の予備実験の結果に基づき,伝達内容の重要事項のみで文章を構成する方法として,パターンマッチングに基づく情報抽出方法の実装を行った。また,遠隔で管理および制御可能な音声提示システムの構築を行い,そのシステムを一般家庭に配置して実験方法・手順を検討し,2024年度のフィールド実験の準備を終えた。 これらの研究成果に対して研究者の意見を求めるために,日本音響学会研究発表会で2回,国際会議で1回の発表を行った。研究者とのディスカッションにおいて,用いる言葉と個々人の親密度,一文の中の単語の位置とその単語の聞き取り精度を検討すべきと意見をいただいた。これらは,引き続き検討することとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一般家庭での実験を実施するための実験装置の構築および動作確認を終え,目的とする実験データが得られることを確認できている。クライアントを集中管理できるシステムの構築を行えば,フィールド実験が可能な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
一般家庭に設置する実験装置の構築を終えたため,それらを管理するシステムの構築を行う。フィールド実験を行い,2022年度に実施した文書構造および重要語の選定結果とフィールド実験での結果を比較し,改善を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
半導体不足ために一般家庭に設置する実験装置の入手が遅れ,動作検証も遅れることとなり,管理システムの設計にも影響を与えたために未使用額が生じた。2024年度は管理システムを購入し,一般家庭に設置する実験装置との統合を行い,実験協力者による一般家庭でのフィールド実験にて予算を執行する計画である。
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