• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

天然ガスハイドレートの低温貯蔵における岩盤タンクの挙動評価技術の確立

Research Project

Project/Area Number 22K05004
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

木下 尚樹  愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (30263958)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords低温下 / 岩石 / ガス浸透性 / 液体浸透性 / 氷飽和度
Outline of Annual Research Achievements

天然ガスハイドレートを地下岩盤タンク内に備蓄する新たな技術の確立のためには,低温下における岩盤の気・液浸透特性,力学・変形特性を精密に定量評価,把握することが必要であり,それらを踏まえた,岩盤タンクの挙動,堅牢性,気密性の評価技術が不可欠となる。
本研究では,先行研究で実施されていない実施されていない低温下での多孔性岩石のガス浸透特性と液体浸透特性を室内実験により評価する。本年度は摂氏マイナス20度において,窒素ガスを用いてガス浸透実験を行い,浸透率を測定した。また,その際には供試岩石の氷飽和度を変化させ,浸透率の変化を観測した。その結果,浸透性は先行研究などで求められた結果と調和的であり,実験測定方法の妥当性が図られた。さらに,浸透流体にはシリコンオイルを用いて,低温下液体浸透実験を試行し,実験観測方法の課題について検討した。
低温下のガス浸透特性は常温の場合と比較して低下する傾向にある。これは,微細空隙が低温収縮に伴い小さくなるためと考えられる。また,氷飽和度の増加に伴い,ガス浸透性は低下するが,特に氷飽和度が50%を超えると急激に浸透性が低下する現象がみられた。また,80%程度になると,ガス浸透性が失われる結果となった。これは,浸透路が選択的に閉塞される現象が発生しているものと考えられるが,詳細については今後検討する必要がある。また,液体浸透性についても同様の現象がみられるか検証が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は摂氏マイナス20度において,窒素ガスを用いてガス浸透実験を行い,浸透率を測定した。また,その際には供試岩石の氷飽和度を変化させ,浸透率の変化を観測した。その結果,浸透性は先行研究などで求められた結果と調和的であり,実験測定方法の妥当性が図られた。

Strategy for Future Research Activity

浸透流体にはシリコンオイルを用いて,低温下液体浸透実験を試行し,実験観測方法の課題について検討する。その上で,ガス浸透性と液体浸透性の差異について検証を行う。この場合はクリンケンバーグ効果や圧力等の実験条件の適用範囲,低温の影響などについて検証する。

Causes of Carryover

研究は概ね計画通りに実施でき,物品費は概ね計画通り執行できたが,コロナ禍のため,予定の出張等が実施できなかったため次年度に繰り越す。

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi