2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K05563
|
Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
前川 修吾 専修大学, 商学部, 講師 (80711209)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀口 吾朗 立教大学, 理学部, 教授 (70342847)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | リボソーム / リボソームストレス / ユビキチンリガーゼ / シロイヌナズナ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、植物のリボソームストレスのシグナル伝達機構の一端を明らかにすることを目的としている。その目的のために、植物のリボソームストレスシグナルに関与するリボソームタンパク質RPL12B及びユビキチンリガーゼSZK2の周辺で機能している相互作用因子の同定およびその機能解析を行う。また、植物のリボソームストレス時に生じる成長への影響についても解析を行う。 本年度は、植物リボソームの構成因子であるRPS6Aの変異体を用いて、その細胞分裂活性への影響をみることで、植物のリボソームストレスによる成長への効果について検証した。 そのために細胞分裂時のG2/M期のマーカーであるCYCB1;1::GUSを導入したrps6a変異体について、生育後の根端分裂組織の分布を野生型背景のものと比較した。その結果、rps6a変異体では野生型と比較して根端分裂組織の広がりが抑えられていることが分かった。植物リボソームストレスが生じている変異体で頻繁にみられる葉の形態異常が、今回見られた細胞分裂活性の不調和によるものかどうかは今後の課題である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属研究室の異動に伴う実験室のセットアップ等に時間がかかっていたが、安定して研究できる環境が整ってきた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は引き続き上述した解析を進めるとともに、プラスチド型リボソームストレスに関与すると思われる変異体を見出したので、その検証も進めることで、植物のリボソームストレスに関する知見をさらに深めていく。
|
Causes of Carryover |
実験室や所属施設の異動にともなう雑事により思うように研究を進められなかった分を次年度に持ち越した。
|