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2023 Fiscal Year Research-status Report

Construction of hyphal network in host plant and pathogenicity in ear-infecting fungus

Research Project

Project/Area Number 22K05647
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

須賀 晴久  岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 教授 (20283319)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsムギ類赤かび病 / 植物病原性 / カビ毒 / Fusarium / 菌糸融合
Outline of Annual Research Achievements

植物病原菌類は宿主植物において菌糸を枝分かれさせながら増殖するが、枝分かれした菌糸同士が融合 (自己菌糸融合)して菌糸がネットワーク化していると考えられている。本研究はムギに病害とカビ毒汚染を与えている赤かび病菌について、感染成立における菌糸ネットワーク形成の重要性を明らかにすることを目的としている。この研究は大きく、病原性喪失株における自己菌糸融合能の調査と自己菌糸融合に伴う遺伝子発現の変化の解析から成っている。本年度は当初の計画に沿って病原性喪失株における宿主植物内での自己菌糸融合の有無の調査、また、菌糸融合阻害化合物の探索を実施した。
野生株と病原性喪失株それぞれについて、緑色蛍光タンパク質遺伝子(GFP) /ジェネティシン耐性遺伝子(GenR)と赤色蛍光タンパク質遺伝子(RFP) /ハイグロマイシン耐性遺伝子(HygR)を導入したものをムギ穂に同時接種して自己菌糸融合を調べた。野生株では緑色と赤色が混合した菌糸が認められ、ハイグロマイシンとジェネティシンの両耐性菌が分離された。一方、グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカータンパク質遺伝子の異常で病原性を喪失している株及び、NADPHオキシダーゼ遺伝子の異常で病原性を喪失している株については、ハイグロマイシンとジェネティシンを含む培地で両耐性菌は分離されなかった。菌糸融合阻害化合物の探索については35種類の化合物を調べたが、菌糸融合を完全に抑制できる化合物は見出せなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の目的は、ムギ類赤かび病菌の宿主植物への感染成立における菌糸ネットワーク形成の重要性を明らかにすることである。研究計画上、2年目となっている令和5年度には、蛍光タンパク質遺伝子導入株を宿主植物のムギ穂に接種して自己菌糸融合を調べること、また、自己菌糸融合を阻害する化合物の探索であり、いずれも計画通り終了した。

Strategy for Future Research Activity

研究計画上、3年目となっている令和6年度には野生株と病原性変異株の感染穂からmRNAを抽出して、マイクロアレイで遺伝子発現の違いを調べることになっている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ムギ類赤かび病菌における自己菌糸融合の病原性への関与2024

    • Author(s)
      金森公太郎, 清水将文, 日恵野綾香, 竹本大吾, 須賀晴久
    • Organizer
      令和6年度日本植物病理学会大会
  • [Presentation] ムギ類赤かび病菌用分析ツールの開発と利用2023

    • Author(s)
      須賀晴久
    • Organizer
      東海植病研究会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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