2024 Fiscal Year Research-status Report
Invasion of exotic shrimps in Lake Biwa, a major production area for fishing bait
| Project/Area Number |
22K05690
|
| Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
斉藤 英俊 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (00294546)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 幸一郎 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 名誉教授 (30195028)
|
| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
| Keywords | 寄生種 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、釣り餌として利用されるスジエビの国内の一大産地である琵琶湖周辺水域における外国産スジエビ類や随伴する寄生種の侵入状況、およびそれらが在来スジエビに及ぼす影響を明らかにすることを目的として、以下の項目について研究をおこなった。調査・実験1)外国産スジエビ類の採集状況:外国産スジエビ類について、琵琶湖周辺の大津市西岸の河川で調査をおこなったが、チュウゴクスジエビは確認されなかった。ただし、上記水域以外の河川については、調査予定日と降水日が重なり、河川の増水により当初の計画通りに調査が遂行できなかったため、令和7年度に調査する予定である。調査・実験2) エビノコバンの採集状況:琵琶湖産スジエビに付随してエビノコバンが日本各地に分布を拡げて至ったのかどうかを検証するため、標本の少ない東北(青森県、山形県)や九州(宮崎県)でエビノコバンを採集できた。現在、遺伝子解析を進行中である。また、エビノコバン類の寄生生態に関する室内実験について、これまでの野外での観察例ではエビノコバンは宿主に1個体が寄生している割合が高かったが、スジエビ1個体に対してエビノコバンの寄生数を1、2、4、8個体と変化させて7日間観察したところ、寄生数が増えるにしたがい生存率は低下することが判明した。調査・実験3)外国産スジエビ類および寄生種の流通状況についても、調査・実験1)の同様の理由により調査が遂行できなかったため、令和7年度に調査する予定である。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査・実験1)琵琶湖周辺の河川域調査、調査・実験3)外国産スジエビ類および寄生種の流通状況調査、および調査・実験2)エビノコバンの遺伝子解析にやや遅れが生じたため。
|
| Strategy for Future Research Activity |
調査・実 験 1 )外国産スジエビ類の採集状況:外国産スジエビ類の採集については、高島、草津、近江八幡、東近江、彦根、長浜の各市の河川河川について調査を実施する。調査・実験 2 )エビノコバンの採集状況:琵琶湖産スジエビに付随してエビノコバンが日本各地に分布を拡げて至ったのかどうかを検証するため、今年度に得られた東北や九州地方でエビノコバン標本を含めて遺伝子解析を完了する。また、エビノコバン類の寄生数と宿主スジエビの生存率に関する室内実験をとりまとめ、論文投稿する予定である。調査・実験3)外国産スジエビ類および寄生種の流通状況について、西日本の釣り具店で琵琶湖産スジエビに外国産スジエビ類およびエビノコバン類が混入しているかどうかを引き続き調査する。
|
| Causes of Carryover |
今年度は、調査・実験1)琵琶湖周辺の河川域調査、調査・実験3)外国産スジエビ類および寄生種の流通状況調査、および調査・実験2)エビノコバンの遺伝子解析にやや遅れが生じたため、次年度使用が生じた。次年度は、上記の調査・実験を完了するための、旅費、消耗品費として使用する予定である。
|