2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K05753
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
宮庄 拓 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (50568996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 尚之 酪農学園大学, 農食環境学群, 准教授 (10826994)
安井 由美子 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (90434472)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アカエゾマツ香気成分 / ラット / 受胎率 / 産子数 / 成長 / 抗酸化力 |
Outline of Annual Research Achievements |
10組の雌雄つがいのラットを対照群(C群)とアカエゾマツ香気暴露群(A群)(各5組)に分けた。床敷きとして細断された濾紙を用い、それを3日毎に交換し、A群には交換毎にアカエゾマツの香気成分が含まれるアカエゾマツ精油をスプレーで噴霧した。つがいは出産約1週間前まで同居し、出産約1週間前から出産1週間後(授乳開始1週間後)までは別居させ、その後再び次の出産まで同居させた。これを4回出産するまで続け、交尾開始から出産までの日数、産子数、新生子の3週齢(離乳)までの成長(体重、体長、BMI)を記録した。 C群と比較してA群では、交尾開始から出産までの平均日数には有意な差は確認されなかったが、3、4産目の交尾開始から出産までの平均日数が少なくなる傾向を示した。産子数は、4産目で有意に増加した。新生子の3週齢までの成長は、2、3、4産目の3週齢の体重の変化率が有意に上昇し、体長の変化率には大きな差は見られなかったが、BMIの変化率は体重の変化率上昇に伴い、2、3、4産目で有意に上昇した。 今後、出産前後の酸化ストレス値および抗酸化力値を測定し、抗酸化力亢進効果の有無を確認し、受胎との関連を探る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
人道的判断から、計画の出産回数から回数を減らしたが、有意義な結果を得ることができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、計画通り、経時的に雄雌の親ラットから採血し、血中の酸化ストレス値および抗酸化力値、抗酸化物質濃度や抗酸化酵素濃度、種々の性ホルモン濃度やストレスホルモン濃度などの変動を雌雄のラットで確認する。 また、新生子においても、成長促進効果が何に寄与しているかを詳細に解析する。
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Causes of Carryover |
価格の変動により、多少の差額が生じた。 翌年度分の物品費として使用したいと考える。
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Research Products
(3 results)