2024 Fiscal Year Research-status Report
Study of the mechanism for the cross-species transmission with morbillivirus through enhancement of the viral fusion
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22K06016
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| Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
渡辺 俊平 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (10621401)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | モルビリウイルス / 麻疹ウイルス / イヌジステンパーウイルス / 膜融合 / 種間伝播 |
| Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに構築したプラスミド、具体的には、膜融合を促進するCDV F蛋白質の1アミノ酸変 異(麻疹ウイルスのF(T461I、N462K)に相当)を導入した変異型F蛋白質発現プラスミドを用いて融合アッセイを行った。Vero/Dog SLAM細胞にCDV-Hとともに変異型F蛋白質を発現させて膜融合を誘導して、阻害剤の効果について検討を行った。その結果、既知の膜融合阻害低分子化合物(3GまたはF2736-3056)の膜融合阻害効果は、変異型F蛋白質を介した膜融合では効果が減弱することがわかった。現在、東京大学医科学研究所より分与を受けた、分割型ルシフェラーゼを用いた定量膜融合アッセイにより、膜融合を定量的に評価する試みを行っている。
一方で、東京大学医学部の加藤准教授より、CDV Ac96I株の組換えウイルス合成系の分与を受けて、組換えCDV合成系の導入を行った。現在、他のCDV野外株群と比較した時に、Ac96I株に見られるアクセサリー遺伝子の変異の効果について検討を行っている。また他の野外株(5VD株)についても、組換えCDV合成系の確立を目指している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
膜融合の定量アッセイ系の確立が遅れている。またイヌに急性感染するCDVの野外株として適したウイルス株配列の特定に時間を要している。これまでに報告されているウイルス株配列では、自然感染を反映するような表現型を示すCDV野外株とはいえない可能性が考えられる。使用するウイルス株(および株をベースにした組換え合成系)についての検討が必要となり、計画の進展が遅れている。
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| Strategy for Future Research Activity |
野外株群と比較して認められるAc96I株の変異の機能に関する検討や、5VD株の合成系の確立を引き続き目指す。
一方で、これまでに特定した膜融合を亢進するFの1アミノ酸変異をAc96I株に導入した組換えCDVを作製して、同変異がウイルス増殖や、種間伝播に与える影響について検討を進める。
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| Causes of Carryover |
膜融合の定量アッセイ系の確立や、野生株として用いるウイルス株の選定に時間を要しており、研究進捗が遅れている。そのため一部の実験が行われていないため。
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