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2023 Fiscal Year Research-status Report

Development of a contact hypersensitivity model using Th2-induced humanized mice

Research Project

Project/Area Number 22K06060
Research InstitutionCentral Institute for Experimental Animals

Principal Investigator

大野 裕介  公益財団法人実験動物中央研究所, 実験動物応用研究部, 研究員 (90868861)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
KeywordsTh2細胞 / ヒト化マウス / 接触性皮膚炎 / IL-4 / アレルギー
Outline of Annual Research Achievements

NOG-CAG-hIL-4 Tgマウスは、移植したヒトPBMC由来のCD4+ T細胞が高効率にTh2細胞へと分化し、Th2細胞免疫動態が長期で観察可能なマウス系統である。我々はTh2細胞に起因する疾患としてアレルギー性接触性皮膚炎に着目し、このマウスを用いて皮膚炎病態を再現した新規ヒト化マウスモデルの開発を試みている。昨年度はオキサゾロン塗布による皮膚へのT細胞集積像が観察され、抗IL-4Ra抗体(デュピルマブ)投与によるT細胞集積の抑制が観察されたため、本実験系においてTh2細胞依存的な病態が再現された事を示した。令和5年度はNOG-CAG-hIL-4 Tgマウスのリンパ組織や皮膚に局在するT細胞の性状解析に注力し、病態に寄与するT細胞の同定を試みた。
脾臓または皮膚よりRNA抽出を行い、T細胞受容体(TCR)レパートリー解析を行ないT細胞クローンの追跡を行なった。脾臓細胞のヒトT細胞を解析したところ、移植前PBMCよりもTCRレパートリーが減少していたものの、多様性は一定数保たれていることが確認された。また、皮膚T細胞のTCRレパートリーは脾臓よりも少なく、皮膚炎症特異的な特定のT細胞クローンが皮膚に集積し病態に寄与している可能性が示唆された。また、NOG-CAG-hIL-4 TgのMHC分子をノックアウトしたマウスを作製し、同様に皮膚炎を誘導したところ、皮膚へのT細胞集積が観察なかった。すなわち、NOG-CAG-hIL-4 Tgで観察された皮膚炎症が抗原特異的な反応である可能性が示唆され、ヒトT細胞への抗原提示がマウス内で行われていた可能性が浮上した

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は、T細胞受容体(TCR)レパートリー解析を行ない、リンパ組織及び病変局所においてどの様なT細胞サブセットが局在しているかを明らかにした。すると皮膚局所では病態に寄与する単一なT細胞クローンが増加し、集積している事が示唆された。また、MHC分子をノックアウトしたマウスでは、皮膚炎症に伴うT細胞集積が観察されず、ヒトT細胞がマウス内で抗原提示を受け、抗原特異性を獲得し病態に寄与している可能性が示唆された。

Strategy for Future Research Activity

次年度はヒトT細胞に抗原提示を行なっている細胞種の特定を行う。マウス内で検出されるヒト細胞の大多数はT細胞であるため、マウス抗原提示細胞がヒトT細胞に抗原提示している可能性が高い。そこで、蛍光ハプテンを投与し、抗原提示細胞として機能し得るマウスMHC陽性細胞(樹状細胞、マクロファージ)にをフローサイトメトリーで検出する事を目指す。

Causes of Carryover

当初予想していた数よりも少数で解析結果が得られた事と、外注にて実行した実験が低予算で実行可能になり、次年度使用額が発生した。予算は次年度の実験計画に必要なヒト細胞の入手に補填する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Generation of a novel contact hypersensitivity model mediated by human Th2 cells using NOG-hIL-4 Tg mice2023

    • Author(s)
      Yusuke Ohno, Misa Mochizuki, Kenji Kawai, Motohito Goto, Riichi Takahashi, Mamoru Ito, Ryoji Ito.
    • Organizer
      18th International Congress of Immunology
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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