2022 Fiscal Year Research-status Report
Seasonal change and the origins of bioaerosol in the forest.
Project/Area Number |
22K06382
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
植竹 淳 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (40455473)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | バイオエアロゾル / 森林生態系 / 環境DNA / 菌類 / バクテリア |
Outline of Annual Research Achievements |
空気中を浮遊する生物粒子(バイオエアロゾル)は、気象要因と関連して非常に動的に拡散し、我々の健康や生態系に大きな影響を与える。それにも関わらず、季節変化に富み、バイオエアロゾルの変化も大きいと思われる落葉広葉樹林での長期的な観測・研究はこれまで行われてこなかった。
そこで季節変化がバイオエアロゾルにどのように反映されるのかを連続的に評価するため、北海道大学、苫小牧研究林でバイオエアロゾルの採取をおこなっている。2022年4月から現在まで、週一回の頻度でバイオエアロゾルを捕集しているフィルターの交換を行なっている。また収集したバイオエアロゾルは順次遺伝子解析を進めており、一部のサンプルではDNAシーケンスの結果が得られており、特に18S rRNA遺伝子の解析から明らかになった、菌類の季節変動が極めて明瞭であることが明らかとなっている。
今後は引き続きサンプリングと遺伝子シーケンスを実施しつつ、得られたデータの解析を行い、学会などで順次発表していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書で提起したスケジュール通りに分析が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでと同様にバイオエアロゾルのサンプリングを継続して行なっていく。遺伝子シーケンシングのためのライブラリ調整作業をすすめて、順次遺伝子シーケンスを行う。また得られたデータの解析を進め、学会での発表を行う。
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Causes of Carryover |
次年度も本年度と同様に遺伝子解析のための試薬購入等の必要性が出るために、繰越をおこなった。
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