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2022 Fiscal Year Research-status Report

新規なモデル系の導入による学習行動研究の新展開

Research Project

Project/Area Number 22K06386
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

笹川 幸治  千葉大学, 教育学部, 准教授 (30647962)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywords学習行動
Outline of Annual Research Achievements

対象とする分類群のうち、これまでに学習行動が調べられていなかった種を対象とした行動実験を行なった。今回は、飼育に用いる寄主種を、成虫での学習行動実験にもちいる一方の寄主種のみとした。そのため、得られる結果は、生育時における寄主学習と、成虫での寄主学習の効果を合わせた効果を調べる実験デザインとなっている。実験の際、学習行動に影響を与えうる内的要因としての体サイズの効果を調べるために(寄生蜂キョウソヤドリコバチでは体サイズが学習能力に影響を与えることが明らかにされている)、実験に用いた個体を破棄せずに測定用に保存した。
体サイズを考慮せずに全個体をプールした結果では、既往研究およ自身の予備実験で調べられた近縁2種と全く異なる結果が得られた。すなわち、今回の寄主種の学習による選好性導入の効果は非常に弱いことが確認された。学習寄主種に関係なく、一方の寄主種のみに90%以上の卵が産まれていた。体サイズの効果は、現段階で測定が終了していないので未確定であるものの、プールしたデータで明瞭な学習効果が検出されなかったことを考えると、学習への効果はほぼ無いことが予測される。
他の昆虫における研究において、学習行動に影響を与えるとされる生態形質である「寄主幅」「産卵数」を調べ、学習能力との関係性を検討した。その結果、寄主への学習行動に関する一般的な予測「寄主幅が広い種ほど寄主に関する学習能力は高い」とは一致しないという新規な結果を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍によって進捗が遅れていた2022年度が最終年度となった別課題への取り組みが優先されたため。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は、本研究課題にみに注力できるので、当初の予定+αで実験を進めていく。単純作業については、必要に応じて学生バイトなどを雇う。

Causes of Carryover

コロナ禍によって進捗が遅れていた2022年度が最終年度となった別課題への取り組みが優先されたため。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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