2022 Fiscal Year Research-status Report
Postcranial skeletal morphology of the Shiraho people
Project/Area Number |
22K06414
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
河野 礼子 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 教授 (30356266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 泰弘 佐賀大学, 医学部, 講師 (70325596)
片桐 千亜紀 九州大学, 比較社会文化研究院, 共同研究者 (70804730)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 旧石器時代人 / 四肢体幹骨 / 形態 / 白保竿根田原洞穴遺跡 / 幾何学的形態分析法 |
Outline of Annual Research Achievements |
石垣島・白保竿根田原洞穴遺跡から出土した更新世末から完新世初頭にかけての多数の化石人骨資料のうち、四肢の長管骨と体幹骨に注目し、その形質的特徴や生活の様相を明らかにすることを目的として、表面形状データ取得とそれを用いた幾何学的形態分析法などの先進的な手法による分析に着手した。白保遺跡の人骨のうちで表面形状の分析に適したものを抜き出し、表面形状データの取得を進めると同時に、沖縄県内出土の先史時代人骨の中から比較資料を抽出し、これについても表面形状データの取得を実施した。表面形状データの取得には3次元スキャナーによるスキャンとマイクロCT撮影データからのレンダリングを併用し、それぞれ約70点のデータを取得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
白保竿根田原洞穴遺跡出土人骨のうち対象となる資料と、比較対象の沖縄県内出土の先史時代人骨を、計140点程度データ化することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
比較資料の表面形状データ取得をさらに進めると同時に、取得した表面形状データを分析に適した状態に加工する作業も進める。今後追加していく比較資料としては港川人骨、大当原人骨などを想定している。また得られた表面形状データを用いて幾何学的形態分析を実施していく。また白保4号について全身の骨の表面形状データを用いた全身骨格のバーチャル復元作業にも着手する。
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