2023 Fiscal Year Research-status Report
Study on development of photoreceptors mediating photoentrainment of circadian rhythm
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22K06423
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
高雄 元晴 東海大学, 情報理工学部, 教授 (90408013)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 網膜 / 分光波長 / マウス / 視細胞 / 網膜神経節細胞 / 光反応 / 時間特性 / 電気生理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
視細胞を欠失させたマウス網膜剥離標本から内因性光感受性網膜神経節細胞(intrinsically photosensitive retinal ganglion cell)の光反応の時間特性を本研究室で開発したmicroERG 法(micro electroretinogram; Takao et al.Neuroscience 2019)を用いて計測した。その結果、30分以上にわたって減衰することなく光応答を持続するだけでなく、点滅光に対し高い時間分解能を持続した。また、光の点滅に対するデューティー比(duty ratio: 光刺激のON(点灯)およびOFF(消灯)の時間的長さの比のこと)をさまざまに変化させた際に記録されたmicroERGを周波数分析にかけたところ、特定のデューティー比および光源の輝度の変化において特徴的な第2および第3高調波で特徴的な挙動が示されることがわかった。さまざまな条件のもとで記録を行なったため、詳細な解析の完了は次年度に持ち越された。しかし現在までの知見によると、単純に光刺激のOFFの時間に比してONの時間が長いことだけで光応答が強くなるという単純な関数関係となっているわけではなく、至適なデューティー比が存在することを確認している。この研究を通じ、これまで得てきた知見を含め、内因性光感受性網膜神経節細胞の詳細な心理物理学的特性について明らかにできることが期待される。また、この特性に関して、生理学的・行動学的意義について今後研究を進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ渦における研究上の混乱が2023年度も一部持続しており、その対応のため思うように研究を進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は2023年度に十分実施できなかった研究も含め実施していく。そのために実験の効率化とデータ解析の自動化を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍における研究の混乱による影響を引き続きうけたため、予定通り実施できなかった。本年度に関して、未実施であるマウス網膜に関する発達的側面についても行うため、前年度分を翌年度分として補助金を合わせて使用計画を立てた。
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