2023 Fiscal Year Research-status Report
Study on the role of CRMP2 phosphorylation in neural circuit formation and regeneration
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22K06464
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大島 登志男 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20311334)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 神経回路形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は神経回路形成におけるCRMP2のリン酸化の意義を、皮質脊髄路(CST)の形成に着目して研究を進めた。手法としては、CRMP2のリン酸化部位のSer522をAlaに置換したCRMP2KIマウスを野生型と比較して解析した。脳内にトレーサーを注入して、CSTを標識することにより、神経回路形成の異常を調べることが出来る。その結果、脊髄レベルでCSTが同側のみに軸索を伸長することにCRMP2のリン酸化が関与していることを見出した(発表準備中)。また、CRMP2のリン酸化抑制が脊髄損傷や視神経損傷からの回復を促進すること報告してきたが、CRMP2のリン酸化を抑止したCRMP2KIマウスでは、坐骨神経結紮後に起きる異痛症が軽減されることを見出した(発表準備中)。さらに、CRMP2のリン酸化は正常眼圧緑内障(NTG)の進行にも関与しており、その抑制が病態改善に寄与するかを検討した。まずは、NTGマウスモデルとCRMP2KIを掛け合わせることでNTG病態の進行が抑制されることを報告した(Brahmaら2022)。更に、CRMP2のリン酸化を抑止することが報告されている薬剤をNTGマウスモデルに投与することで、NTG病態が改善することを報告した(Wangら2024)。今後は、これらの薬剤の抹消神経損傷後に起きる異痛症に対する治療効果を検討することで、ヒト臨床への応用を目指す研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
CRMP2のリン酸化がCSTの形成に関与していることを示す論文の投稿を進めるとともに、CRMP2のリン酸化を抑止したCRMP2KIマウスで坐骨神経結紮後に起きる異痛症が軽減されることを示す研究成果を公開することを目指す。
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