2022 Fiscal Year Research-status Report
ゲラニルゲラニル転移酵素による肺線維化の制御機構の解明
Project/Area Number |
22K06622
|
Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
小池 敦資 大阪医科薬科大学, 薬学部, 講師 (00625725)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 肺線維症 / ゲラニルゲラニル転移酵素 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度はゲラニルゲラニル転移酵素(GGTase)遺伝子欠損細胞の作成を行なった。GGTaseには、GGTase IおよびGGTase IIの2種類があり、互いにプレニル化修飾するタンパク質が異なることが報告されている。まず、マクロファージ細胞株のRAW264.7細胞を用いて、CRISPR/Cas9システムにより、GGTaseを欠損させたマクロファージの作製を行なった。現在、候補細胞の表現系を解析中ある。 また、先行研究により、ゲラニル化をはじめとしたプレニル化を阻害することがマウスのブレオマイシン誘導性の肺線維化を抑制することを見出しているが、作用機構はわかっていない。そこで、プレニル化阻害剤の治療薬への応用を想定し、肺線維化におけるプレニル化阻害剤の抑制機構の解明を進めている。具体的には、プレニル化阻害剤の投与のタイミングを変えることによる肺の線維化への影響や肺上皮細胞ならびに肺常在マクロファージなどを培養し、それらの細胞に対するプレニル化阻害剤の影響を解析した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、GGTase遺伝子のノックアウト細胞の表現型解析を令和4年度中に終える予定であった。しかし、マクロファージの遺伝子導入効率の悪さから、ノックアウト細胞の作製に時間を要したため、若干の遅れが見られる。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度中に、現状のノックアウト細胞を用いた表現型解析ならびにプレニル化阻害剤を用いた肺線維症抑制効果を完遂させ、抗線維化薬との併用効果などの解析に移行していく。
|