2023 Fiscal Year Research-status Report
アドレナリン受容体による新規ナトリウム漏洩チャネルNALCNの調節機構解明
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22K06838
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
入江 智彦 北里大学, 医学部, 講師 (20546551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 哲史 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (90334812)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 非選択的陽イオンチャネル |
Outline of Annual Research Achievements |
20日齢前後のC57/BL6マウスから聴覚系中枢を含む新鮮脳幹スライス標本を作製し、in vitroホールセルパッチクランプ法によりカートホイール細胞から電気生理学的記録を行った。ボルテージクランプ法で膜電位を固定して保持電流を記録しながら、低濃度のCa2+を含む細胞外液を投与することによりNALCNチャネルを介した電流を誘発し、GABA(B)受容体のアゴニストであるバクロフェンを投与した所、NALCN電流が阻害される事を見いだした。また、この阻害は先にNALCN電流をノルアドレナリンで阻害しておくと生じない事から、NALCNチャネルの近傍にGABA(B)受容体とノルアドレナリン受容体の両方が局在していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度、実験に必要なノックアウトマウスが日本に導入できない状況となり、ノックアウトマウスは共同研究先の米国の研究室に導入して貰い、ノックアウトマウスを用いた実験は米国側で行ってもらう事となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今回研究対象としているカートホイール細胞以外の聴覚系神経細胞においても、NALCNチャネルが発現しているかどうかを検討することを考えている。
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Causes of Carryover |
計画していた実験が予想よりも早く終了したため、余剰金が生じた。これは次年度、新たに行う研究に使用する。
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