2022 Fiscal Year Research-status Report
固有腺・胃型上皮分化を示す胃腫瘍群の悪性度指標および遺伝子変異の包括的研究
Project/Area Number |
22K06937
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
六反 啓文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00782559)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コピー数解析 / 胃型 |
Outline of Annual Research Achievements |
固有腺あるいは腺窩上皮等の胃型上皮への分化を示す胃腫瘍群には、良性症例と悪性症例が含まれているが、進行癌化ポテンシャルと相関する分子遺伝学的因子はいまだ十分に解明されていない。そこで本研究課題では、悪性度と関連する分子遺伝学的な異常を明らかにしつつ、分類の最適化を目指す。令和4年度(初年度)は、早期腫瘍を対象として組織像を重視した亜分類を行った。一部症例では網羅的コピー数解析を施行し、染色体不安定性の有無を検索した。そのなかで、通常型の胃癌で知られているものと一致する癌抑制遺伝子のlossも検出された。また、全エクソン解析が済んでいた進行胃癌症例の病理標本を観察し、低異型度を示す胃型腫瘍成分を探索し、そうした成分を有する症例に重複する体細胞変異の検索を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全エクソン解析が済んでいた進行胃癌コホートを利用して、低異型度の胃型腫瘍成分を有する症例を探索していたが、そういった症例の数が想定より少なかった。そのため、候補遺伝子や分子経路の絞り込みが予定よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
低異型度の胃型腫瘍を母地として悪性度を増しながら進展していく症例の数をさらに確保していく。また、一部の腫瘍群については他施設から新規遺伝子変異が報告されたことを受け、関連するマーカーの探索も進めていく。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Multiancestry genomic and transcriptomic analysis of gastric cancer2023
Author(s)
Totoki Y, Saito-Adachi M, Shiraishi Y, Komura D, Nakamura H, Suzuki A, Tatsuno K, Rokutan H, Hama N, Yamamoto S, Ono H, Arai Y, Hosoda F, Katoh H, et al.
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Journal Title
Nature Genetics
Volume: 55
Pages: 581~594
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research