2022 Fiscal Year Research-status Report
重症度の異なるゲノム編集マウスを用いた筋ジストロフィー重症化機序に関する研究
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22K07021
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
宮崎 大吾 信州大学, 医学部附属病院, 講師(特定雇用) (80596370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 昭則 信州大学, 医学部, 特任教授 (10303471)
吉沢 隆浩 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 助教 (40713392)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | BMD / モデルマウス / ゲノム編集 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はBMD患者でエクソン欠失毎に病状の進行や重症度が異なることに注目し、それぞれのエクソン欠失をもつモデルマウスの作成と比較検討を行うことでBMDの重症化機序を解明することを目的とする研究である。 C57BL/6J野生型マウスに重症度の異なる複数のエクソン欠失をCRISPR/Cas9ゲノム編集を用いて導入したBMDモデルマウスを作成し、当初計画したすべての系列が作成完了した。作成した複数のBMDモデルマウス系列を用いて、エクソン欠失毎の表現型や病理学的な変化に関して確認を行った。 エクソン欠失の違いにより、BMDモデルマウスの筋力低下の出現時期やその程度、病理学的な差異が認められることを確認できた。心筋障害や呼吸障害も含めた多角的な解析は今後に必要であるが、本モデルマウスはBMDの病態と重症化機序を解明する上で有用である可能性を考えている。 これらの結果に関して第63回日本神経学会学術大会と第8回日本筋学会学術集会にて報告を行った。今後、英語論文化に向けてデータを解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
BMDモデルマウスの複数系列の作成が順調に進み、検体の解析が進んでいる。筋力を含む表現型の解析はほぼ完了し、病理学的な解析も進んでいる。ジストロフィンタンパク解析も進んでおり概ね予測された結果を得ている。今後は他の関連タンパクの解析を含む生化学的なデータ解析を進めてゆく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
解析に必要な筋検体はほぼ確保できた状況で、筋病理学的な解析も進んでいる。今後はタンパク解析を含む生化学的な解析、心筋などの骨格筋以外の解析も並行して進めてゆく予定である。
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Causes of Carryover |
表現型解析と病理学的な解析が順調に進んでいる状況にあり、次年度でタンパク解析を含む生化学的な評価をより深く行うため、また骨格筋以外の心筋や呼吸筋などの評価も追加して行うため、15,608円を次年度使用するものとして計画を進めている。
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