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2023 Fiscal Year Research-status Report

新興病原体エリザベスキンギア菌によるマクロファージ成熟抑制現象の解明

Research Project

Project/Area Number 22K07069
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

後藤 和義  岡山大学, 保健学域, 准教授 (20626593)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横田 憲治  岡山大学, 保健学域, 教授 (00243460)
中山 真彰  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (10579105)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywordsエリザベスキンギア菌 / マクロファージ / 分化抑制
Outline of Annual Research Achievements

前年度期末の時点では未完成であったレポーターアッセイ系の導入に関しては、研究分担者の中山がTHP-1細胞へのCD86プロモーター直下にSEAPレポーター遺伝子導入を完了した。このレポーター細胞を用いてLPS刺激による分化抑制の指標となるCD86の発現抑制をスクリーニングした。エリザベスキンギア菌のランダム遺伝子破壊のためのトランスポゾンライブラリは合計1,360株を得た。そのうち384株をTHP-1細胞に感染させ上記のレポーターアッセイを用いて スクリーニングを行ったところ当該年度中にはLPSによるレポーター蛋白の発現を抑制するトランスポゾンクローン株は得られなかった。
エリザベスキンギア菌をLPS刺激したTHP-1細胞に作用させた場合の発現変化をRNAseqにより解析しその結果を未感染のものと比較した。その結果、THP-1細胞のM1様マクロファージへの分化を抑制すると考えられる遺伝子発現パスウェイが見出された。現在該当パスウェイ上の各遺伝子の発言をqPCRで定量し、確認を行っている。
エリザベスキンギア菌のトランスポゾンライブラリ作成およびスクリーニングを完了し、RNAseq解析により新たな遺伝子発現パスウェイを発見した。また、レポーター遺伝子の導入を完了したが、分化抑制能を喪失したクローン株の特定には至らなかった。今後は引き続きqPCRによる遺伝子発現の定量および分化抑制能を持つクローンの特定を目指して研究を進めていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度では昨年度に困難であったエリザベスキンギア菌のトランスポゾンライブラリ作成およびレポーターアッセイスクリーニングを開始できた。また、RNAseq解析により新たな遺伝子発現パスウェイを発見した。分化抑制能を喪失したクローン株の特定には至っていないがおおよそ当初の予定通り研究が進捗したと考えられる。

Strategy for Future Research Activity

今後は引き続きRNAseqにより候補に挙がっている遺伝子群をそれぞれqPCRにより定量し遺伝子発現の変化を調べていく。また、えられたトランスポゾンクローンの残りの株をスクリーにぐし、菌側の因子の特定を続行していく。

Causes of Carryover

年度の初めにレポーターアッセイによるスクリーニング系が完成した。スクリーニングを全株に対して実施できなかった。残りの8割の株に対してスクリーニングを実施するための試薬消耗品費として次年度に持ち越した。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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