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2022 Fiscal Year Research-status Report

転移性乳癌患者における全身免疫病態の網羅的集団動態解析

Research Project

Project/Area Number 22K07265
Research InstitutionJapanese Foundation for Cancer Research

Principal Investigator

山下 万貴子  公益財団法人がん研究会, 有明病院 先進がん治療開発センター, 研究員 (00380668)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords腫瘍免疫 / 免疫モニタリング
Outline of Annual Research Achievements

免疫療法とは、患者免疫の修飾・改変を介した抗腫瘍免疫応答の賦活化を戦略とするため、治療前の患者免疫状態が治療効果に大いに影響を及ぼしうると推測されるが、実地臨床においてはその免疫状態が考慮されることなく治療選択がなされている。また、現在は、新規治療薬の開発だけでなく、タイプのことなる薬剤同士の各種併用療法なども含め、様々な治療法開発が進められている中で、より有効で安全性の高い治療戦略を構築するためにも、患者自身の免疫状態を把握するシステムの構築は急務である。そこで本研究では、当院において日本一の患者数を誇る乳癌患者を対象とし、各種免疫細胞群の状態を網羅的に解析することによって乳癌患者における免疫状態の特徴を理解する。また、標準治療(化学療法、ホルモン療法、放射線療法)前後における全身免疫の動態を比較し、癌治療が乳癌患者の免疫機能に与える影響を明らかにする。ここで得られた知見は、乳癌における免疫環境の変化に即した適切な治療選択に新たな指標を提言できることが期待される。さらに、乳癌における抗腫瘍免疫からの逃避機構に関連する因子の同定や、乳癌における新規薬剤開発・新規バイオマーカーの同定に繋がることも期待される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

乳癌患者免疫状態を解析するための、マルチカラーフローサイトメーターおよびマスサイトメーター用の解析パネルについて、抗体セットおよび標識色素・金属の組み合わせを決定し、そのバリデーションは終了した。一方、乳癌検体の集積、とくに未治療の初発乳癌患者検体の集積が予定より遅れている。

Strategy for Future Research Activity

当院乳腺センターの医師の協力の下、とくに初発乳癌患者検体の集積を進められるよう努力する。

Causes of Carryover

2022年度中にバリデートした抗体パネルを使って、今年度中に、実検体の測定を開始する。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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