2023 Fiscal Year Research-status Report
精神疾患モデルマウスに特徴的な日周性活動量・体温変化
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22K07369
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
森 大輔 名古屋大学, 脳とこころの研究センター(医), 特任准教授 (00381997)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 3q29欠失症候群 / 統合失調症 / 疾患モデルマウス / 概日リズム |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度に、研究代表者は3q29欠失統合失調症モデルマウスの作製及びその表現型解析について学術論文を発表した。 具体的な結果として、(1)野生型と比較して体重の低下が認められた。(2)行動解析を実施したところ、不安用行動の増加など統合失調症様表現型の特徴が認められた。(3)3q29欠失モデルマウスの病理学的解析では大脳皮質においてPV陽性神経細胞の現象が認められた。さらに最近開発された小型埋め込み式アクセラレータチップNano-tagを使用して、3q29欠失モデルマウスの自然な飼育環境下での継時的活動と体温変化を検討したところ、(4)3q29欠失モデルマウスは点灯から消灯に切り替えた直後に、3q29欠失モデルマウスは野生型よりも活動と体温でより早く上昇する結果を示した。 以上の知見から3q29欠失モデルマウスは統合失調症様の蓋然性の高いモデルマウスになり得ることが再評価できたことと、自然な飼育環境下での継時的な活動量および体温の定量解析の方法は、精神疾患と密接に関連する概日リズム評価とその治療法開発につながる可能性を見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3q29欠失モデルマウスの研究については、一般的な行動表現型及び病理所見、概日リズム解析を行い論文化することができた。引き続きその詳細な病態モデルマウス研究を実施中である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き3q29欠失モデルマウスマウスの病態研究を進める。精神疾患に密接に関連する睡眠障害と概日リズムの異常のメカニズム及び治療戦略を立案すべく、脳波、遺伝子発現解析を進めて行く。
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Causes of Carryover |
研究計画の2年目にあたる令和5年度に、本研究課題に関する途中までの成果を一旦論文化することとしたため、続きの計画を実施するために令和6年度に使用額を多くすることとした。実施内容は、続報となる睡眠障害及び概日リズム表現型の病態解明を進めて行く。
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Research Products
(1 results)